「PLEN Cube」は、カメラの上部が360度回転するアシスタントロボット。動きが生き物のように滑らかでシンプルな形なのに愛嬌(あいきょう)のあるインタラクションが可能だ

SXSW2018 「世界と共感をつくる」日本勢の活躍

2018年03月24日
  • ここ数年、日本でも話題となっている米国のビジネスイベントSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)。日本からの参加者は2013年は300人程度だったが、2017年には1200人を超え、その勢いは止まらない。特にインタラクティブ部門は、もともとスタートアップの参加がメインのイベントではあったが、最近では大手企業や広告会社の参加も増え、一気に認知が拡大した
  • 「Transparent」(DokiDoki)。2011年からSXSWに参加し日本に認知を広めた中心人物である、井口尊仁氏による新プロダクトだ
  • 「OMEDETO!」(博報堂)。“クラウド型祝福サービス”という新しいコンセプトのサービス。SNSを通じて世界中からリアルタイムに自分あてのお祝いや励ましが届くちょっとうれしいサービスだ。お祝いは全世界共通の習慣だが、その違いは見ているだけでも楽しい
  • 世界中の人の夢の象徴である月面歩行を、ドローンを使って跳躍力を強化するパワードスーツで体験できるバックパック方式のデバイス「Lunavity」。東京大学と電通の共同出展となっていた
  • 「Todai to Texas」のメンバー
  • 建築用3Dプリンターで実寸大の建物をつくる「Archileon」によるピッチ。美しい曲線の建築物を低コストで実現する未来像をピッチの中で示した
  • トレードショーではプロトタイプと実際の完成イメージを展示。ArchileonはSXSW展示に併せてKickstarterでのキャンペーンを開始した
  • 片側難聴者のためのウエアラブルデバイス「asEars」によるピッチ。米国の成人男性の7%以上がある程度の片耳難聴(SSD)の障害を抱えており、その問題を解決するプロダクトだ
  • asEarsはメガネの中にマイクと骨伝導スピーカーが内蔵されている。難聴側の耳のマイクから音を拾い、反対側のスピーカーから音を伝える仕組み。ユーザーにヒアリングしながら開発が進められている
  • 装飾が華やかなトレードショーに比べ、プロダクト一本勝負の「Startup Spotlight」
  • 「PLEN Cube」は、カメラの上部が360度回転するアシスタントロボット。動きが生き物のように滑らかでシンプルな形なのに愛嬌(あいきょう)のあるインタラクションが可能だ
  • ヒルトンホテルはスタートアップに特化したセッションやミートアップが集中して開催される。PLEN Roboticsのようにターゲットを絞り、トレードショー以外でアプローチする道も、来年以降スタートアップのSXSW挑戦方法の一つとなりそうだ
  • A(i)R Hockey(エーアール エアーホッケー)。1/1000秒という圧倒的な速さでトラッキングできるソニー開発の高速ビジョンセンサーを活用したARエアーホッケー。手元に仕込まれた触覚技術により、リアルな円盤とプロジェクションされた円盤の違いが全く分からなかった。既に工場の自動化で使われていた技術を、エンタメ方面での用途に活用。今回が初のお披露目となった
  • Interactive CUBE。クアラルンプールの伊勢丹でも導入されている下から照射できるプロジェクターとセンサーを使った空間に浮かぶ映像とインタラクションを楽しむことができる装置。同装置を使ったゲームは、世界各地から来場した人々を笑顔でつなげた
  • パナソニックハウスが位置するのは、SXSWの中心となるコンベンションセンターからほど近いメイン通りの6番ストリート。インタラクティブの来場者だけでなく、フィルムやミュージックの来場者、そして一般客も並んでいた
  • 会場で特に目を引いたのは、窓に見立てたディスプレーの「+WINDOW」。地下室やマンションなどの窓が無い部屋でも窓があるかのような空間を作りあげることができる。オースティンはライブハウスやクラブがたくさんあり、その奥は真っ暗なことが多い。現地で会話したミュージシャンは“クラブにあったら面白い”と話していた
  • 温暖化により1500島の水没が懸念されるインドネシアのスタートアップMycotechは、マッシュルームから作る環境に優しい新素材をアピール。時計のバンドとして利用するなど、環境に優しいエシカルな洋服の消費意欲が高まるSXSW参加者たちから共感を得ていた
  • 困ったときも家族のように助け合いができる小さい家が集まったオースティンのコミュニティタウン「VILLAGE FARM」。高齢者をはじめ、単身世帯が増加していくと予想される先進国の問題に対して、未来の家族の形を想像させる取り組みに感じた