旅を彩る体験も提供地域を拡大、新しいカテゴリーも追加

 翌日の23日(米国時間)には、前日に続き、「トリップ」の提供地域の拡大と新しいカテゴリーの追加についての発表もあった。

 2016年11月に提供を開始したトリップは、宿泊先での体験を素晴らしいものにするためにAirbnbが提供する体験のこと。「フード&ドリンク」「アート」「自然」「スポーツ」「歴史」などから、旅行者は興味や関心に即したものを選び、ホストの家を訪問し、他の旅行者と共に旅先での体験を楽しむことができる。どの体験も専門性、ローカルアクセス、ホスピタリティの3つの要素を重視し、高い品質のものを提供できるようにしている。

 トリップ担当副社長のジョー・ザデ氏は、現在のトリップの提供は、東京を含む60都市、5000件であるが、これを2018年内に世界1000都市にまで大幅に地域を拡大する計画を明らかにした。人が旅をする理由は、単に違う場所に行くためではない。もっと多くの人に旅先での個性的な体験を楽しんでもらえるよう、追加されるのが「パッション」カテゴリーである。具体的には「社会貢献」「ソーシャルダイニング」「アドベンチャー」「Airbnbコンサート」だ。

トリップ担当副社長のジョー・ザデ氏
トリップ担当副社長のジョー・ザデ氏
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 「社会貢献」の体験は、現地のNPO(非営利組織)と旅行者をつなぐという役割を果たす。旅行者は報酬の全額をNPOに寄付することで、その地域でのNPOの活動に貢献できる。

 人気の体験は、「フード&ドリンク」で、現在提供中の体験のうち30%を占めるという。「ソーシャルダイニング」は、ホストとゲストが一緒に食事をすることで、ホストとゲスト、ゲストとゲストの関係を育むことができる。さらに、都市から離れた体験も可能だ。「アドベンチャー」では、ホストはロジスティクスと宿泊先を用意し、ゲストは乗馬やハイキングなどを楽しめる。北極点への旅も検討中という。

 「Airbnbコンサート」は、ワインセラーやレコーディングスタジオの中などユニークな場所で行われる体験だ。アーティストたちは皆、活動場所とお金を稼ぐことに苦労している。彼らがファンを獲得し、そのファンベースを拡大することは社会的インパクトが大きい。どんな年齢層にも人気の高い音楽から始め、コメディ、オペラ、演劇、詩の朗読など、他のカテゴリーへも展開を拡大していく計画だ。

(文/冨永裕子)