2017年はスマホゲームに変動が起こる年に

――昨年はVRが業界的には大きなトレンドとなりました。今年のゲーム業界はどんな方向に進むと思われますか。

木村: スマホ向けゲームに関しては、ユーザーが新しい体験を求めていると感じています。2012年あたりから流行したトレンドがもう通用しない、同じような仕組みはもう飽きられてきているのではないでしょうか。

 去年の例で、新しい体験といえばやはり『ポケモンGO』ですよね。スマホ向けゲームでありながらVRにも対応したサイバーエージェントの『オルタナティブガールズ』も、ゲームユーザーの間では話題になりました。2017年2月には、任天堂がスマホ向けのシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム ヒーローズ』を出しています。去年までは模索の段階という感じがしましたが、今年は新しいタイプのゲームがいろいろ登場して変動が起きる年になりそうです。

 ゲーム業界全体では、スマホのタイトルが徐々にコンシューマー向けゲームのほうに入ってくるのではと見ています。コラボから始まって、スマホのIPがコンシューマー向けゲームになり、それをきっかけに新しいユーザー層がコンシューマーにも目を向けるというような形です。ただし、今までスマホ向けゲームを作っていたメーカーが、いきなりコンシューマー向けソフトを作ることはないかもしれません。弊社の場合、元々コンシューマーで開発をしていた経験者がいますので、いきなり単独で作ってしまいますが(笑)。PS VRもそろそろ手に入るようになるでしょうし、Nintendo Switchも出ますから、こちらでも何か大きな変化が起きそうですね。

木村唯人常務
木村唯人常務
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日本ゲーム産業史
ゲームソフトの巨人たち
日本ゲーム産業史 ゲームソフトの巨人たち


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