初めてプレーする人にも優しいゲームに

――導虫のほかにも、『モンハンワールド』ではモンハンを初めてプレーする人に優しいゲームシステムが採用されているように感じます。例えば、以前は武器を生産してみないとどんな武器ができるか分からなかったのに、今回は開発前にどんな武器ができるか分かるようになっています。そうした要望は多かったのでしょうか。

辻本: そうですね。要望はありました。実は『モンハンワールド』はゲーム自体を土台から作り直しているので、様々なことを変更したり修正したりできたんです。武器に関しては今回、狩りの途中で使っている武器を変更することもできるようになりましたし、登場するモンスターに合わせて武器を切り替える必要も出てきました。なので、できるだけ多くの武器を使ってもらいたいんです。武器の進化先を示すことで、どういった武器が作れるのかが分かれば、安心して作ってみようという気になります。また、武器を前段階に戻すこともできるようになったのも、気軽に武器を作れるようにしたかったからですね。

辻本良三氏
辻本良三氏
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 それから、ゲーム調整の時間も今まで以上に多く取りました。初めに出会うのは狩猟することでこういうことを教えてくれるモンスター、次はこういうことを教えてくれるモンスターというように。

 今回は、オンラインで遊びながらも、ゲーム中でいろいろなことを覚えられるようになっていますので「モンハン」で必要な知識も得やすいと思います。また、以前はキャラクターが 『モンハン』の世界の言葉でしゃべっていたのを、日本語ボイスで説明してくれるようになったのも、分かりやすくなったポイントでしょう。前の感覚の方が良い方は従来のモンハン語に設定することもできますし。

――遊びやすさにかなり配慮されていますね。モンスターについては、いかがでしょう。『モンハンワールド』ならではの新しさはあるのでしょうか。

辻本: 『モンハンワールド』のモンスターの新たな特徴としては、モンスターのAIが強化されている点があります。フィールドを利用して攻撃してくるなど、地形や状況によって行動が変わってきます。例えば、あるモンスターは、岩を持ち上げると凶暴になるんです。岩がない場所ではそういった行動はとれないですが。

 それと、なんと言ってもグラフィックでしょう。旧モンスターもグラフィックが向上したことで、以前よりも肌質などがよく分かると思います。ツヤツヤしていたり、ゴツゴツしていたりね。最新の技術を使うことでモンスターの翼の部分が光を透過しているように描写するができるようになったり、様々な部分で表現力があがりました。

 あとはライティングもかなり力を入れました。こうした表現によって、リアル感や空気感はかなり高まりましたね。

モンスターの翼や爪の質感、フィールドの空気感まで表現。4K HDR対応のテレビとPlayStation4 Proの組み合わせでプレーすると、実感できるはずだ
モンスターの翼や爪の質感、フィールドの空気感まで表現。4K HDR対応のテレビとPlayStation4 Proの組み合わせでプレーすると、実感できるはずだ
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――既に多くのプレーヤーが遊んでいると思いますが、最後に今、プレーしている人、あるいはこれから始めようと思っている人にメッセージをいただければ。

辻本: まだ発売して数日ですが、すでに細かいアップデートは何回もしています。細かいアップデートのほかに大型のアップデートを予定しています。大型アップデートのときはモンスターが追加されますし、それらモンスターの素材を使った武器や防具も増えていきます。既にいろいろな方から反響をいただいていますが、より多くの人にプレーしてもらいたいですね。

(文/岡安学、写真/酒井康治=日経トレンディネット)