「モテたきゃゲームをやれ」

――お話を聞いていると、ゲームに対する姿勢とか遊び方が歌広場さんなりの“理論”になっています。ゲームというよりコミュニケーションについてインタビューしている感じがしますね。

歌広場: そうですか? でも、ゴールデンボンバーでも、「分かろうとしない人に分かってもらう努力」をずっとしてきたからかもしれません。例えばフェスなどに参加すると、音楽ファンの中には「音楽やってないんでしょ?」と僕らのステージにソッポを向いてしまう人もいるでしょう。じゃあどうするか。「なに、スイカの早食いしているの? 楽しそう!」と振り向かせる。そうなれば僕らの勝ちだよねと、ずっとそんなことを考えてきました。

 同じように、「ゲームは分からないけれど、歌広場の言っていることは理解できる、面白かった」と言ってもらえれば、振り向いてくれるかもしれません。

――ゲームで学んだことはゴールデンボンバーの活動と通じるところがあるんですね。

歌広場: 「ゲームがコミュニケーションツールである」という考え方は目新しいものではないと思うんです。実際、僕は格闘ゲームからコミュニケーションに関するいろいろことを学んだし、誰もが多くのことを同じように学べると思いますよ。僕は「モテたきゃゲームをやれ!」って思っているくらいです(笑)。

――確かにそれは恋愛にも活用できそう。

歌広場: 絶対に有効ですよ! 恋愛って1回のデートで終わりじゃないですよね? 例えば、ディズニーランドに行ったら、次はどこ行こうってつなげていかないとならないわけです。本当にゲームがうまい人は相手と次もまた一緒に遊べる戦い方をするんだと思います。

 「モテたきゃゲームをやれ」というのは、ゲームをやったら女の子と話せるようになるとかそういう意味ではなく、コミュニケーションの本質を理解するヒントがちりばめられていて、そこが理解できるとモテるよっていうことなんですよ。

金爆・歌広場淳「eスポーツは過渡期だから面白い」(3)(画像)
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今後はプロライセンス取得も!?

――最後になりますが、今後も選手として大会には出場されますか?

歌広場: 大会にはガンガン出場したいですね。なぜなら僕がいくらこういうことを言っても、実際のプレーを見て「なんだ、歌広場って弱いじゃん」となると、説得力がなくなるでしょう。もし僕が今日お話ししたことを面白いと思っていただけたら、その人は僕が大会に出ているのを見たときに、きっと「歌広場がんばれ」って応援してくださる。そのときに応えられるプレーをしたいと思っていいます。もっと強くなるために、夜な夜な対戦していますよ。

 その過程でプロになる必要があればプロになりたいとも思っています。プロになることでより注目を浴びて、ゲームやeスポーツにいい影響を与えられるならば、プロになるべきだし、自分にはできるとも思っています。だからいずれプロゲーマーになって大会にどんどん出場していきたいですね。

◇  ◇  ◇

 ゲームとの真摯な付き合い方と、その熱量の高さ。そしてそこから導き出されたコミュニケーション論。歌広場さんのゲーマーとしての素顔が見えるインタビューとなったのではないだろうか。プロライセンス取得も視野に入れた今後のゲーマーとしての活動、そして何より、東京ゲームショウ2018でのレポートにも期待していただきたい。

(文/稲垣宗彦、写真/酒井康治)

【ゴールデンボンバー・歌広場淳さんインタビュー記事】

「人生の大事なことはゲームセンターで学んだ」(1)
「格闘ゲームは相手を深く知れるから楽しい」(2)
・「eスポーツは過渡期だから面白い」(3):この記事


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日経トレンディネットの特報サイトでは、9月21日から歌広場淳さんの東京ゲームショウ2018レポートを集中連載として掲載します。特報サイトと併せてお楽しみに!
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