東京ゲームショウ2018のKONAMIブースでは、人気の野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」(通称パワプロ)のeスポーツ大会「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ 2018 eドラフト会議直前 エキシビションマッチ」が開催された。eドラフト候補となっている6人のプロ野球eスポーツ選手が、プロ野球さながらの熱い好勝負を演じ、会場を訪れた観客を大いに沸かせた。

 大会のゲストには、東京ヤクルトスワローズで活躍し、同チームで監督も経験した真中満さん、東京ヤクルトスワローズやメジャーリーグなどで活躍した岩村明憲さんといった元プロ野球選手や、中日ドラゴンズの「ドアラ」、福岡ソフトバンクホークスの「ハリーホーク」といったプロ野球球団の人気マスコットも登場し、会場を大いに盛り上げた。

 特にドアラの人気はすさまじく、ドアラが登場するとKONAMIのステージ前には人だかりができていた。

一般公開日の初日、KONAMIブースでは「実況パワフルプロ野球」のeスポーツ大会が開催された。会場にはプロ野球ユニフォームを身にまとう、熱心なプロ野球ファンも見られた
一般公開日の初日、KONAMIブースでは「実況パワフルプロ野球」のeスポーツ大会が開催された。会場にはプロ野球ユニフォームを身にまとう、熱心なプロ野球ファンも見られた
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司会は『実況パワフルプロ野球2018』で実況を担当するフリーアナウンサーの清水久嗣さん(写真左)、同ゲームで響乃こころ役を演じる声優の永野愛理さん(写真右)
司会は『実況パワフルプロ野球2018』で実況を担当するフリーアナウンサーの清水久嗣さん(写真左)、同ゲームで響乃こころ役を演じる声優の永野愛理さん(写真右)
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大会のゲストは、東京ヤクルトスワローズで活躍した真中満さん(写真右)と岩村明憲さん(写真左)。真中さんはeBASEBALLについて「一つの野球として、野球界が盛り上がるといい」と語っていた。また、岩村さんは「ゲームで野球を学ぶことで、野球人口のさらなる拡大」を期待していた
大会のゲストは、東京ヤクルトスワローズで活躍した真中満さん(写真右)と岩村明憲さん(写真左)。真中さんはeBASEBALLについて「一つの野球として、野球界が盛り上がるといい」と語っていた。また、岩村さんは「ゲームで野球を学ぶことで、野球人口のさらなる拡大」を期待していた
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中日ドラゴンズのマスコットであるドアラが登場すると、会場前で足を止める人も多かった
中日ドラゴンズのマスコットであるドアラが登場すると、会場前で足を止める人も多かった
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ドアラはプロ野球eスポーツ選手より目立つ場面があり、その都度真中さんが適切なツッコミを入れていた
ドアラはプロ野球eスポーツ選手より目立つ場面があり、その都度真中さんが適切なツッコミを入れていた
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司会を務めた永野さんは、大の野球好きで東北楽天ゴールデンイーグルスを熱愛するファンとしても知られる
司会を務めた永野さんは、大の野球好きで東北楽天ゴールデンイーグルスを熱愛するファンとしても知られる
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ドラフト前に各球団にアピール

 「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ 2018」は、プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)と「実況パワフルプロ野球」シリーズのコナミデジタルエンタテインメントにより共催されるeスポーツリーグ戦だ。今年11月から土日の開催が予定されている。各プロ野球チームがeスポーツ球団を持ち、実際のプロ野球のようにセ・リーグとパ・リーグの6球団ずつに分かれて、eペナントレースを戦う。上位3球団によるeリーグ代表決定戦を経て、来年1月に開催されるe日本シリーズで日本一の球団を決定するという。チームタイトルや個人タイトルが設定され、賞金総額は1200万円に達するという。

 オンラインによる予選会と面接による選考会を勝ち抜いた参加選手は、プロ野球のように「eドラフト会議」と呼ばれるドラフト会議で各球団に3人ずつ分配される。eドラフト会議を1週間後に控えた東京ゲームショウ2018では、eドラフト会議の注目とされている6名の選手が招集され、エキシビションマッチを戦った。eドラフト会議を前に、各球団への最後のアピールの場になるという。

 今回のエキシビションマッチでは、西日本予選を勝ち抜いた選手で構成された「オールウェストチーム」3人と、東日本予選を勝ち抜いた選手で構成された「オールイーストチーム」3人の2チームに分かれて戦った。今大会ではオールウェストチームがパ・リーグのオールスターチームを、オールイーストチームが、セ・リーグのオールスターチームを操る。監督はゲストの真中さんがオールイーストチームを、岩村さんがオールウェストチームを担当するということで、試合前に両チームの監督が固い握手を交わした。

東日本予選を勝ち抜いた選手で構成された「オールイーストチーム」。左から、監督の真中さん、イッキー選手、じゃむ~選手、マエピー選手、応援マスコットのドアラ
東日本予選を勝ち抜いた選手で構成された「オールイーストチーム」。左から、監督の真中さん、イッキー選手、じゃむ~選手、マエピー選手、応援マスコットのドアラ
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西日本予選を勝ち抜いた選手で構成された「オールウェストチーム」。右から監督の岩村さん、さんらいく選手、てぃーの選手、たいじ選手、応援マスコットのハリーホーク
西日本予選を勝ち抜いた選手で構成された「オールウェストチーム」。右から監督の岩村さん、さんらいく選手、てぃーの選手、たいじ選手、応援マスコットのハリーホーク
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投手と打者の駆け引きはプロ野球さながら

 東京ゲームショウ2018で開催されたエキシビションマッチのルールは、9イニングの攻撃を行うプロ野球と異なり、6イニングの攻撃となる。3対3のチーム戦で、プレーヤーは2イニングの攻撃と守備で交代。また、今回は特別ルールとして、ゲストの真中さんと岩村さんのデータを組み込み、代打として利用できる「代打俺」ルールが加えられた。

 試合は、ベンチ入り選手や打順、先発ピッチャーを決定後、オールイーストチームが先攻、オールウェストチームが後攻で開始された。オールイーストチームはイッキー選手、オールウェストチームはさんらいく選手が操る。

 1回表のオールイーストチームの攻撃は、すべてフライで終了。歴代の「実況パワフルプロ野球」シリーズではフライの着地点にカーソルを表示していたが、プロリーグの開始に伴いカーソルを表示しないモードも追加したという。1回裏のオールウェストチームの攻撃は、1アウトからセンター前ヒットでチャンスを作るも、その後が続かず。両チームとも無得点で終わった。

 2回表のオールイーストチームの攻撃は、ツーベースでチャンスを作り、レフト前ヒットで1点を得て先制した。それに負けずと2回の裏にはオールウェストチームにソロホームランが生まれ、試合は振り出しに戻っている。

 オールイーストチームはじゃむ~選手、オールウェストチームはてぃーの選手に交代した3回は、両チームとも無得点に終わり白熱した投手戦が続く。「実況パワフルプロ野球」シリーズの打撃システムは、ミートゾーンが広い通常カーソルと、通常カーソルよりもミートゾーンが狭くなるが打球の勢いが増す強振カーソルを選べるが、プロ野球eスポーツ選手のほとんどが強振を使っていた。カーソルが尋常でない速さで的確な位置に正確に動くところに選手のすごさを感じた。また、強振カーソルで打てないと判断したら、即座に通常カーソルに切り替えて打撃するなど、驚きのプレーの連続だった。

 また投手側も両チームともストライクゾーンギリギリの内角や外角を攻めるコースにストレートや変化球を織り交ぜて投げる。投手と打者の駆け引きは、プロ野球のそれそのままだった。また、守備位置を打者や状況に応じてこまめに変えるなど。実際の野球に通じる戦略も見られた。

 試合の均衡が破れたのは、4回裏のオールウェストチームの攻撃。ソロホームランの後、フォアボールやヒットで溜めたランナーを左中間ツーベースで2者を返し、勝ち越しに成功した。オールイーストチームはマエピー選手、オールウェストチームはたいじ選手に交代した5回と最終回の6回はともに無得点で終わり、4回裏の得点が決勝点となって、オールウェストチームが1-4で勝利となった。

司会の2人のほかに、解説として「実況パワフルプロ野球」のプロデューサーであるコナミデジタルエンタテインメントの谷渕弘氏が加わり、白熱した戦いを実況していた
司会の2人のほかに、解説として「実況パワフルプロ野球」のプロデューサーであるコナミデジタルエンタテインメントの谷渕弘氏が加わり、白熱した戦いを実況していた
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2イニングごとにプレーヤーが入れ替わるチーム戦で戦われた。2イニングが終了すると、その場でインタビューが行われた
2イニングごとにプレーヤーが入れ替わるチーム戦で戦われた。2イニングが終了すると、その場でインタビューが行われた
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打者は常に強振カーソルを、ピッチャーはストライクゾーンギリギリを狙う。投打の駆け引きはゲームでも変わらない (C)Konami Digital Entertainment
打者は常に強振カーソルを、ピッチャーはストライクゾーンギリギリを狙う。投打の駆け引きはゲームでも変わらない (C)Konami Digital Entertainment
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試合は1-4で後攻のオールウェストチームの勝利。試合後ハイタッチで勝利を称え合っていた
試合は1-4で後攻のオールウェストチームの勝利。試合後ハイタッチで勝利を称え合っていた
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(文/田代祥吾、写真/小林 伸)

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