一般的なVRゲームではあまり見られない体験

 このサマーレッスン、基本的な操作は視線の向きや頭のうなずく動きだけで操作します。なので、プレー中はあまりコントローラーを気にする必要がありません。この「サマーレッスン:新城ちさと 七曜のエチュード」では、両手が自由という利点を活かして、一般的なVRゲームではあまり見られない体験ができます。

 今回の体験プレーでは、新城ちさと様との会話のあと、なぜか手品をかけられるというシチュエーションを楽しめます。何本もの剣で刺される系の。

「サマーレッスン」定番の、偶然顔が近くなるシチュエーションも楽しめます
「サマーレッスン」定番の、偶然顔が近くなるシチュエーションも楽しめます
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 この手品のシチュエーション中、プレーヤーは新城ちさと様のオーラやゲームの雰囲気から、自主的に「腕をあげないといけない」という強迫観念に襲われます。もちろん実際に腕を上げる必要は一切ないのですが、空気を読んで“腕を上げて新城ちさと様のなすがまま”というシチュエーションを受け入れたほうが、VR世界により没入できて圧倒的に楽しいのです。周りから見ると滑稽ですが。

マジックにかけられた筆者。“腕を上げて怖がる演技をしないと、没入感が削がれて面白くないぞ”というゲーム中の雰囲気に呑まれてしまう。新城ちさと 七曜のエチュード(基本ゲームパック)の価格はダウンロード版が2980円(税込)、デラックス版が8320円(税込)
マジックにかけられた筆者。“腕を上げて怖がる演技をしないと、没入感が削がれて面白くないぞ”というゲーム中の雰囲気に呑まれてしまう。新城ちさと 七曜のエチュード(基本ゲームパック)の価格はダウンロード版が2980円(税込)、デラックス版が8320円(税込)
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 VRゲームといえば、プレーヤーがモーションコントローラーを使って仮想空間で自由に活躍したり、サマーレッスンでも女性と偶然近い距離に接近するなど、プレーヤーが仮想世界へ自由に干渉できることが楽しいという作品が大半です。

 ですが、本作「サマーレッスン:新城ちさと 七曜のエチュード」では、仮想空間のお嬢様の動きや発言、雰囲気に対して、プレーヤーが無意味でも自主的に体を動かす、役を演じることが楽しいといった異なる要素の楽しさがあります。

 VRゴーグルの持つ没入感を活かして人の感情を揺さぶるタイトルは、ホラー系VR以外だとあまりありません。それだけに、VRのギャルゲーの可能性を知りたい人、VRの表現手法に興味がある人、お嬢様に命令されたい人は、ぜひ本作を体験してみてはいかがでしょうか。

(文/島徹、写真/赤坂麻美)