コミュニティーがゲームを遊ぶ新しい流れを作る

――最近のゲーム、エンタテインメント業界で注目しているトレンドはありますか?

織田氏: オンラインマルチプレーやeスポーツがトレンドになっていますよね。この2つに共通するのはコミュニティーです。ゲームをたくさんの人と遊ぶ流れが生まれつつあり、これはゲーム業界として歓迎すべき動きだと思います。一方で、『ゴッド・オブ・ウォー』や『Detroit: Become Human』といった深いゲーム世界に1人でのめり込んで遊びつくすタイプのゲームも支持を集めています。オンラインマルチプレーが広がったからといって、他の遊び方が隅に追いやられることはなく、ゲームの遊び方が増えていると感じています。

深いゲーム世界に1人でのめり込んで遊びつくすタイプのゲームが支持を集める。画像は『ゴッドオブ・ウォー』 (C)2018 Sony Interactive Entertainment LLC.
深いゲーム世界に1人でのめり込んで遊びつくすタイプのゲームが支持を集める。画像は『ゴッドオブ・ウォー』 (C)2018 Sony Interactive Entertainment LLC.
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――eスポーツがゲーム業界に与える影響をどう考えていますか。

「eスポーツなどでゲームをたくさんの人と遊ぶ新たな流れが生まれている」
「eスポーツなどでゲームをたくさんの人と遊ぶ新たな流れが生まれている」
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織田氏: eスポーツによって、ゲームのライフ、すなわち1つのゲームタイトルを楽しんでもらえる期間が延びることが見込めます。同時に、オンラインマルチプレーなどによってコミュニティーが生まれ、ファンベースが広がっていくことも期待できます。さらに、eスポーツの試合を見て楽しむという、ゲームへの新しい参加スタイルが生まれそうです。

 PS4はセットアップやカスタマイズ不要で、電源を入れればすぐに遊べますし、eスポーツに使った場合は、競い合う者同士が同じマシンスペック、コンディションで公平に戦える良さがあると思っています。

 2018年2月にはゲーム大会「闘会議2018」において、SIEも『コール オブ デューティ ワールドウォーII』を使った対抗戦(賞金大会)を開催しました。4月下旬からは同じく『コール オブ デューティ ワールドウォーII』を使った「CoD:WWIIプロ対抗戦」という賞金大会を開催しています。6チームで30試合のリーグ戦を行って、決勝大会を9月の東京ゲームショウで実施するというものです。

2018年2月の「闘会議2018」でSIEは『コール オブ デューティ ワールドウォーII』を使った賞金大会を開いた(画像提供/SIE)
2018年2月の「闘会議2018」でSIEは『コール オブ デューティ ワールドウォーII』を使った賞金大会を開いた(画像提供/SIE)
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――他社の話になりますが、2017年には任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」やSwitch対応ソフトの『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『スプラトゥーン2』がヒットしました。どのように受け止めていますか。

織田氏: ゲーム市場全体に好影響があったのではないでしょうか。ゲームユーザーの皆さんは、さまざまなゲームをさまざまな形で遊びたいはずなので、ゲームを愛する皆さんがハッピーなら、それが一番です。SIEはSIEの強みを生かして、幅広いジャンルのゲームを取りそろえ、高解像度で迫真性のあるゲームなども含めて提供していきます。