ゲーム開発は徹底して仲間との共闘を重視

――モンスト以外に2017年は新作『ファイトリーグ』も提供しています。こちらはどんな状況でしょうか。

多留氏: ファイトリーグは2017年6月にリリースし、ようやくスタートラインに立てたところですが、正直、まだまだ世の中に受け入れられていない。我々が感じているゲームの魅力をうまく伝えきれていないと感じています。ゲーム内の設計やPRの仕方、体験の仕方も含めて改善することで、まだチャンスがあると思っているので、アップデートを繰り返して魅力を伝える活動をやっていきたいですね。

2017年6月にリリースした『ファイトリーグ』
2017年6月にリリースした『ファイトリーグ』
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――昨年と比べると新作のタイトル数は減っていますが、XFLAGでの開発体制に変化はありましたか?

多留氏: 戦略面では変化はありません。現在も何本かの制作ラインが走っていますが、「本当にこれでいけるのか?」とリリース直前まで議論し、時には「違うんじゃないか」「受け入れられないんじゃないか」という厳しい判断もしているため、本数が少なくなっています。

 また、XFLAGではマルチプレー(同時に複数のプレーヤーが協力したり競争したりしながらプレーすること)が魅力のゲームを戦略的に出しています。そうしたこだわりの追求によって、ゲームの質だけでなく、誘いやすさ、話題にしやすさなどコミュニケーションとして達成するところまで含めたポジションを取り、ナンバーワンになる作品しか出しません。ソロプレーのゲームは僕らよりうまく作る会社があるでしょうから、それはあえてやりません。マルチプレーが一番のゲームを出し続け、独自のポジションを取り続けていくことが大事だと考えています。

『モンスト』5周年 ゲーム外でも愛されるIPを目指す(画像)
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――最近は日本でも、スマートフォンでPvP(Player vs Player)タイプのゲームの人気が高まっています。こうしたゲームを手がける考えはありますか?

多留氏: モンストでは「共闘」を軸に広げる活動をしようとしています。対戦ゲームにおいて勝負はつきものですが、仲間が2人以上いれば勝ったときの喜びが増しますし、負けたときの辛さを愚痴り合って紛らわすことができる。理不尽な負け方をしたらスマートフォンを投げるしかない1人プレーのゲームと違うところです。共闘の世界観や体験が重要だと思っています。

 1人だと離脱もしやすいですからね。4人1組でないと遊べないモンストスタジアムもそうですが、共に感情を分かち合い、一緒に同じ目標に向かって遊ぶことが重要だと思っているので、チーム対チームで長く続けられるゲームを作っていきたいですね。

――コンシューマーゲーム機など、スマートフォン以外のゲーム開発は考えていますか?

多留氏: 顔を合わせて遊べることを実現できれば参入の可能性はあると思っています。ただ、手持ちのスマートフォンに無料のアプリをインストールすれば遊べますし、僕らがやりたいことを実現するという意味でも絶対外せないプラットフォームですから、今はスマートフォン向けゲームの優先順位が高いです。