「モンスト」は居酒屋などともコラボ

――2017年はミクシィにとってどのような年でしたか?

多留幸祐氏(以下、多留氏): 『モンスターストライク』(以下、モンスト)に関しては、長く楽しんでもらえるIPに育てることに力を入れました。これまで通り、ユーザーを飽きさせないためのアップデートやコラボレーションなども実施してきました。9月に開始したモンストユーザー向けの有料サービス「モンパス」もその一つです。月額480円でモンパス会員になると、モンストゲーム内と常設店舗「XFLAG STORE SHIBUYA」でアイテムをもらえたり、 XFLAG STORE STRIKE CHANCEで限定クエストの出現率がアップしたりする特典を受けられます。同時に、モンストをゲームアプリだけで終わらせない取り組みも現れた年だったと思います。

『モンスターストライク』
『モンスターストライク』
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――モンストをIPとして育てるという考えに至ったのは、いつごろからでしょうか。

多留氏: 多くの人に受け入れられるようになったころから、メディアミックスをやっていこうというのは考えていましたし、2014年にはマーチャンダイジングも始めていますので、以前からそういう考えはありました。モンストはスマートフォンゲームとしての存在感が大きく、飽きられてしまったら周辺の事業も落ち込みやすいことから、今までのメディアミックスに加え、よりモンストの楽しさを体験してもらうマーケティング活動を進めてきました。

『モンスターストライク』では人気アニメの『銀魂』ともコラボした<br>(C)空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス
『モンスターストライク』では人気アニメの『銀魂』ともコラボした
(C)空知英秋/集英社・テレビ東京・電通・BNP・アニプレックス
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――具体的に、どのようなマーケティング活動を実施してきたのでしょう?

多留氏: 例えば、4周年を控えた去年の8月には、ユーザー還元の一環として、B-R サーティワン アイスクリームと、ゲームの報酬としてアイスクリームをプレゼントするというイベントを実施しました。ゲームアプリの枠を超え、プレーが日常に影響を与えるという試みで、ユーザーが共通の話題にしてくれることが狙いでした。

 また、モンストのアプリをインストールしていない人にアプローチする取り組みにも力を入れてきました。ゲームを知っていても、実際にアプリをインストールしてもらうとなるとハードルが高いので、アプリをインストールすることなくモンストを楽しんでもらう施策を考えたのです。

 具体的には、モンストの一部であるガチャの楽しさを知ってもらうために、昨年4月には金の蔵、10月には養老乃瀧グループの全国の居酒屋で「モンストガチャ」を展開しました。これは1回324円(税込)を支払ってガチャを引くと、メニューや「モンストガチャ」の価格以上のGoogle Play ギフトカードなどの賞品が当たるというもの。このことが直接アプリのインストールにはつながらなくても、どんなメニューが出てくるのかという楽しみを味わってワイワイすることはできる。そうした体験を提供するのが狙いでした。

 この施策が良かったのは、お客さんとガチャのテンションが合うこと。居酒屋は若い人が多く、仲がいい人が集まる場ではあるけれど、カラオケのように「歌う」といったメインのコンテンツがなく、ネタにできる要素は少ない。だからこそ、ガチャがイベントとして成立したのだと思います。