数年先の技術の進化を見越してチャレンジ

――NEではeスポーツは意識していますか?

宇田川氏: 『ドラゴンボール レジェンズ』はリアルタイム対戦なので、大会も考えています。

――『ドラゴンボール レジェンズ』は3年ほど前から取り組んでいたとうかがいましたが、そのころはeスポーツはまだ浸透していませんでした。このタイミングでのリリースというのは、狙いがあったのでしょうか。

宇田川氏: 市場の動向や端末、ネットの精度が日々変わっていくので、作りながら変えていっているところはあります。最初の企画段階では実現し得ないような機能を盛り込んで、2~3年後にはできるようになっているかもしれないと思いながら作っているので。そうした何らかのチャレンジがタイトルごとに盛り込まれているのは事実です。ただ、そのおかげで計画通りに出来上がらないこともありますが(笑)。

――現状のスペックではできないことも考えながら開発を進めるというのは、進化のペースが速い今ならではですね。CSではどんなタイトルに期待していますか?

宇田川氏: 『CODE VEIN』というアクションRPGを新しく立ち上げます。『ゴッドイーター』の開発スタッフが作っているもので、キャラクターの個性もきちんと立っているゲームです。あとは『ソウルキャリバー6』。どちらもワールドワイドでの展開を見据えて、今年中のリリースを予定しています。

『ゴッドイーター』の開発スタッフが作った『CODE VEIN』。今年中のリリースを予定 (c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
『ゴッドイーター』の開発スタッフが作った『CODE VEIN』。今年中のリリースを予定 (c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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『ソウルキャリバー6』。ワールドワイドでの展開を見据えている SOULCALIBUR VI & (c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
『ソウルキャリバー6』。ワールドワイドでの展開を見据えている SOULCALIBUR VI & (c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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――LE事業部はいかがでしょうか。

宇田川氏: アイマスも今年は2大ドームツアーを開催しますし、ライブは継続してやっていきます。その他、テイルズ オブシリーズでは「テイルズ オブ ザ ステージ」という舞台をやっています。ゲームの名場面を舞台で再現するもので、去年は毎年開催している「テイルズ オブ フェスティバル」で一部をお披露目しているのですが、非常に好評でした。今年も「テイルズ オブ フェスティバル」のタイミングでイベントを開催する予定です。

ゲームの名場面を舞台で再現することで人気の「テイルズ オブ ザ ステージ」は今年も開催する (c)藤島康介 (c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
ゲームの名場面を舞台で再現することで人気の「テイルズ オブ ザ ステージ」は今年も開催する (c)藤島康介 (c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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 2017年度はワールドワイドに展開できたと感じていますが、まだまだ届けられていない地域やお客さんがいることも分かっています。より迅速に届けられるようにいろいろなことがデジタル化されてきているので、来期もとにかく遊んでいただけるお客さまを増やしていきたいです。

 当社の中期ビジョンは「存在感のある『世界企業』へ」。日本の会社ではありますが、社員の中ではもう日本のことだけを考えるのはやめて、世界視点で考える意識が高まりつつあります。地域軸で考えるのは良いと思いますが、日本だけを主語にビジネスをするのはやめようと思っています。

 自社の強みはとにかくたくさんの人気タイトルがあること。これだけたくさんのキャラクターの、さまざまなジャンルのゲームを出せるのは強みなので、それは続けていきたいですね。それでも、数多くの中で「選択と集中」はして、引き続き世界のお客さまの期待に応えていきたいです。