LINEのゲームをFacebookへ

奥井氏: IP(キャラクターなどの知的財産)を使ったタイトルに限ったゲーム業界トレンドで言うと、知名度のあるIPを使ったタイトルは出尽くしたうえで、次はどんな「ゲーム」が支持されるのか、という段階に来ていると思います。例えば、『ジャンプチ ヒーローズ』は、関係者たちの週刊少年ジャンプへの深い理解があることはもちろん、かわいい2頭身のキャラクターと裾野の広いパズルRPGにLINE GAMEらしさも相まって、ご支持いただいていると考えています。簡単ではないですが、我々も挑戦していくつもりです。

週刊少年ジャンプのキャラクターが勢ぞろいしたパズルRPG『ジャンプチ ヒーローズ』(C)JUMP 50th Anniversary (C)LINE Corporation (C)WonderPlanet Inc.
週刊少年ジャンプのキャラクターが勢ぞろいしたパズルRPG『ジャンプチ ヒーローズ』(C)JUMP 50th Anniversary (C)LINE Corporation (C)WonderPlanet Inc.
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 また、『千銃士』では、あえてリアルグラフの要素を入れないようにしています。リアルグラフはLINEが得意としていたものですが、「それがゲームにとって必要なのか」を突き詰めた結果の決断です。そこまで振り切っているんです。

マーベラスとの共同事業になる『千銃士』では、あえてリアルグラフの要素を入れないようにしたという (C)LINE Corporation / Marvelous Inc.
マーベラスとの共同事業になる『千銃士』では、あえてリアルグラフの要素を入れないようにしたという (C)LINE Corporation / Marvelous Inc.
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――この連載でこれまでに登場したLINE GAMEのキーパーソンからは、リアルグラフがLINE GAMEの強みだという言葉が何度も出てきました。それを使わないのは思い切った戦略ですね。

奥井氏: もともとリアルグラフを必ず使うというルールを決めているわけではありませんし、ルールに縛られるとお客さんに何を届けるべきなのかがぼやけてしまったり、強みが逆に足かせになってしまったりするケースもあります。生かせるところは生かすけれど、それ以外はタイトルに合ったものでいいと考えています。

 「こだわらない」という意味では、近日中に『LINE:ディズニー ツムツム』をFacebookのインスタントゲームとして海外の市場で提供開始する予定があります。「LINEがFacebookで出すのか」という“突っ込み”が聞こえてきそうですが(笑)、現状では海外の市場で多くの人にアプローチする方法や、通信環境が整っていない国にも届ける方法としてはこれがベストだと考えたからです。

人気タイトル『LINE:ディズニー ツムツム』をFacebookのインスタントゲームとして海外市場で提供する予定もある(開発:NHN PlayArt 運営:LINE)(C)Disney (C)Disney/Pixar
人気タイトル『LINE:ディズニー ツムツム』をFacebookのインスタントゲームとして海外市場で提供する予定もある(開発:NHN PlayArt 運営:LINE)(C)Disney (C)Disney/Pixar
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