音声の次は脳波

 前述のほか、今回のCESでは、車載エンターテインメントにGoogleアシスタントやAlexaを内蔵すると発表したメーカーもあった。ただ、自動車分野では古くからカーナビなどで音声アシスタント機能が採用されており、自動車メーカーや周辺機器のメーカーにもノウハウの蓄積がある。車の中で便利に使えるAIアシスタント、音声UIについては、トヨタが展開する「Concept 愛-i」やホンダの「感情エンジン HANA」といったスペシャリストによるプロジェクトがより良いものを育て上げる可能性も高い。

 最後に、今年のCESでは人間の脳波を活用する製品やサービスも少しずつ姿を見せ始めていた。フランスのスタートアップであるmyBrain Technologiesは、脳からの電気信号を読み取るセンサーをヘッドホンに付け、取得したデータを基にユーザーの心の状態を可視化するアプリ「Melomind」を発表した。脳科学の研究施設とともに開発したという「リラックスできている状態」をキープするためのトレーニングメニューも合わせて提供する。

 日産自動車は脳波を活用した運転支援技術「Brain-to-Vehicle(B2V)」のコンセプトをCES会場でお披露目。ドライバーの脳波を測定・解析しながら安全運転をサポートする技術やプレッシャーを軽減するためのユーザーインターフェースを実演を交えて紹介した。

 音声UIの是非を議論していたら、音声も飛び越え、脳波で家電がコントロールできるようになる日が来るかもしれない。

日産がCESのブースで披露した「Brain-to-Vehicle」のコンセプトデモ。脳波を専用のヘッドギアで測定してAIが安全運転サポートに活用する
日産がCESのブースで披露した「Brain-to-Vehicle」のコンセプトデモ。脳波を専用のヘッドギアで測定してAIが安全運転サポートに活用する
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フランスのmyBrain Technologiesが開発したMelomind。ヘッドバンドに2つの脳波を測定するためのセンサーが搭載されている
フランスのmyBrain Technologiesが開発したMelomind。ヘッドバンドに2つの脳波を測定するためのセンサーが搭載されている
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(文/山本敦)