「ソニーのコネクテッドカー」が誕生する可能性は?

 ソニーは2014年に、BtoB向けの車載用イメージセンサーを商品化、事業として発展させていく方針を示した。その後、今年のCESまであまり具体的な発表がなかったが、今年のCESのプレスカンファレンスでは、トヨタや日産、NVIDIAにボッシュなどの企業と手を組んで自動運転車の開発を展開していることを明らかにした。

ソニーが車載用イメージセンサーを供給して、ともに自動運転車を開発するパートナーが紹介された
ソニーが車載用イメージセンサーを供給して、ともに自動運転車を開発するパートナーが紹介された
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CES会場ではイメージセンサーの役割を紹介するプレゼンテーションを上映している
CES会場ではイメージセンサーの役割を紹介するプレゼンテーションを上映している
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 この発表を受けて「ひょっとしてソニーがコネクテッドカーを作っているのでは?」と期待する向きもある。というのも、昨年10月にはソニーが自社のロボティクスやイメージセンサーの技術を搭載したコンセプトカート「SC-1」を発表していたからだ。だが、記者会見で質問された平井社長は「ソニーが自動車そのものの開発に参入することはない」と断言し、あくまでもイメージセンシングの技術で自動運転の領域に貢献していく考えだ。

ソニー・平井一夫社長が語ったテレビ、aibo、自動運転(画像)
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 平井社長は、車載用イメージセンサーがソニー全体の収益に貢献する時期は「ずっと先になるだろう」としながら、「パートナー各社ともディスカッションを始めたばかり。どの車種に搭載するかなどもこれから決めること。情報については随時、可能な限り開示していきたい」と述べている。イメージセンサーについては、スマートフォン向けデバイスの供給や自社のデジタルカメラも好調なことから、まずはそれぞれで手堅くビジネスの足場を固めていく作戦のようだ。

 一方で、「イメージセンサーを供給するだけではソニーらしさが打ち出せないことも確か。パートナーとの協業の中で“プラスα”の付加価値をつくっていきたい」として、自動運転向けセンサーの価値にとらわれない「新しいこと」にチャレンジする姿勢も表明した。具体的な内容はわからないが、ヒントは「お客様のニーズに合わせたカスタマイズ」(平井社長)だという。