課題はスター選手を育てることと、マネタイズすること

大友真吾氏
大友真吾氏
CyberZ 取締役メディア事業管轄

 この日のモデレーターも務めた、CyberZ取締役メディア事業管轄の大友真吾氏は、同社が手がけるeスポーツイベント「RAGE」について紹介しつつ、「eスポーツを盛り上げるには、スター選手が必要」との持論を展開。RAGEをそうした選手の登竜門的な大会に育てていきたいという。

 これに対して馬場氏は、「優秀な選手の育成は、これから日本のeスポーツを盛り上げていくうえでの最大の課題。そのために裾野を広げないといけない」と同意。そのためにも「ゲームは夜型とか不健康なイメージがあるが、そういうイメージを払拭しないといけない。学生には人間力も磨いて欲しい」と話した。

 eスポーツ普及には、ビジネスとしての成功も不可欠な要素だ。マネタイズの方法として、東京ヴェルディがeスポーツへの参入を表明したことによりIT企業がスポンサーに名乗りを上げた例が紹介された。

 また森氏は「海外ではプロスポーツクラブが、eスポーツチームを買収する動きも起きている。日本でももっといろんなプロスポーツチームに参加してほしい」と呼びかけた。

 馬場氏も「リアルスポーツとeスポーツにはお互いを補完し合う相乗効果があるはず」と語り、「大手企業だけのスポンサードだけでなく、地域振興と結びつける方向もあるのでは」と提案した。

 大友氏も「RAGE」がまだ投資事業であると認めつつ、「世間のeスポーツへの認知向上とともにスポンサーが増えているのは確かなこと。マネタイズの可能性、兆しは見え始めている」と話し、「今後さらに仲間を増やして、多くの企業と一緒に盛り上げていきたい」との抱負を語った。

大友氏が運営統括を務めるeスポーツ大会「RAGE」。11月23日にスマホカードゲーム「シャドウバース」の日本一を決める大会を東京・秋葉原で開催した。リングアナウンサーによるアナウンスやコスプレイヤーによる舞台演出など、メジャースポーツにもひけを取らない工夫で、動きの少ないeスポーツ観戦を盛り上げた
大友氏が運営統括を務めるeスポーツ大会「RAGE」。11月23日にスマホカードゲーム「シャドウバース」の日本一を決める大会を東京・秋葉原で開催した。リングアナウンサーによるアナウンスやコスプレイヤーによる舞台演出など、メジャースポーツにもひけを取らない工夫で、動きの少ないeスポーツ観戦を盛り上げた
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(文/太田百合子、写真/渡辺慎一郎=スタジオキャスパー)