つながることでどんな価値を提供できるのか?

 後半のトークセッションでは、それぞれの立場から、今後IoTがどう広がっていくのか、その際の課題について語られた。

 「IoTの機器で一番初めに盛り上がるのはスマートホーム関連だと思っている。セキュリティやシャープの『ホームアシスタント』のような仕組み、さらに『Amazon Echo』のような、ECとつながるデバイスに注目している」と村上氏は語る。

 それに対し白石氏は、「異なるメーカーのクラウドをどう連携するかが肝になる。家電とクラウドの連携は進んでいるが、メーカーの垣根を越えてそれをつないでいく仕組みが必要」と現状について解説した。

 ドコモ德弘氏は「最初から家電にeSIMが組み込まれていれば、ネットにも直接つながる」と自社製品をアピール。その実現には家電の通信費を消費者に納得してもらう必要があるため、白石氏は「これまで“売り切り”で販売していたビジネスモデルを変えることになる」と指摘した。一方で「ビジネスモデルの変革を進めるのだけがIoTなのかな」とも。

 德弘氏は「ただつなげばいいわけではなく、対価を払ってもいいと思える新しい価値の提供が必要」と話し、「通信料を払うというのではなく、サービスの一部としてパッケージングしていかないといけない。どういうサービスでどう価値を提供するかが重要」とまとめ、セッションは幕を閉じた。

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(文/太田百合子、写真/中村宏)