夏休み終盤に公開してもヒットした理由とは?

 『君の名は。』「スイーツデイズ 乳酸菌ショコラ」の表彰では、登壇者が自らヒットの秘訣を語る、記念講演が行われた。

古澤佳寛氏 東宝 映像本部 映像事業部 映像企画室長/『君の名は。』エグゼクティブプロデューサー
古澤佳寛氏 東宝 映像本部 映像事業部 映像企画室長/『君の名は。』エグゼクティブプロデューサー
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 東宝の『君の名は。』エグゼクティブプロデューサー・古澤佳寛氏は、同作品のヒットの要因について、一番は新海誠監督のクリエーターとしての力としながら、「一般的にヒット映画に必要と言われているモノがなかったことが逆に良かった」と分析した。例えば『君の名は。』は新海監督の完全オリジナル作品のため、ヒット作に必要と言われる「大ヒット有名原作」ではなかったが、「知らないお話だからこそ、観客の予想を上回る感動を生むことができた」という。

 加えて、テレビ局の出資、大型宣伝バックアップもなかったが、SNSで若い世代を中心にクチコミが広がった結果、「多くのテレビ番組に取り上げられ、これが幅広い世代に広がっていった」と、ヒットが世代を超えた理由を解説した。

 また、大作映画は大型連休に合わせて公開されることが多いが、「公開が夏休みの終わりだったのも、功を奏した」と古澤氏。観客の多い夏休み公開の大作で予告編を流せたこと、「(夏休みの終わりは)大作公開後で映画館が空く時期なので、上映スクリーン数をうまく確保できた」ことが、その理由だ。

 映画は現在も公開中だが、すでに興行収入は189億円を超えており、200億円の大台も見えてきているという。

『君の名は。』と「乳酸菌ショコラ」のヒットの背景に迫る(画像)
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