今年で11年めを迎え、ナンバリングタイトルが6まで発展した龍が如くの最新作は主人公の桐生一馬の最後の物語となる予定。これまでの作品でヒロインをつとめたはるかの子どもの父親を探すため、広島へと降り立つ。膨大なストーリーを始め、各種ミニゲーム、バトルシーンなど、ひとつのゲームとしてはたっぷり過ぎるボリューム感は今回も健在だ。
いくつもの注目点がある当タイトルだが、その中でも目を引くのが、登場する豪華キャスト陣だ。昨年の東京ゲームショウの龍が如くのトレーラーでお披露目されたビートたけしを始め、真木よう子、小栗旬、大森南朋、藤原竜也、宮迫博之など錚々たる面々だ。さらに楽曲は山下達郎が担当。これまでにも、さまざまなアーティストに楽曲提供をしてもらっていた龍が如くだが、今回はパンチのある作品に山下達郎の優しい曲が挿入される。一見、ミスマッチに思われそうだが、見事にハマっていると名越氏は自信を持っている。
より激しいバトルを楽しめる
龍が如くはストーリー展開を楽しむだけでなく、敵とのバトルシーンも重要。今回は、繰り出した攻撃と敵がどのような体勢になるかなどを予測し、よりリアルなリアクションで、心地よいバトルが展開される。場所や場面によって変化するヒートアクションも大幅に増え、新たに攻撃に特化したアルティメットヒートモードを搭載したことで、より激しいバトルを楽しめる。
メインストーリー以外のサブストーリー、ミニゲームの充実度の高さも龍が如くの特徴。すべてが1本のゲームとなるほどのクオリティーで楽しめる。その中でも今作で注目なのが、新たに搭載された「クランクリエイター」。自分の組を作ることができ、抗争により自分のシマを増やしていく。組員の勢力はもちろん、組織編成によって強さも変わってくる。
同じく今作から導入された「ライブチャット」も注目だ。キャバクラなどのセクシー系プレイスポットのひとつとして、インターネットカフェで楽しめる。他にも『バーチャファイター5ファイナルショウダウン』や『ぷよぷよ』『アウトラン』『スペースハリアー』『スーパーハングオン』『ファンタージーゾーン』などもプレーできる。これはミニゲームというよりゲーム内ゲームで、完全移植といえるクオリティーだ。
(文・写真/岡安学)