落とした場所は地図で確認できる

 では、実際の使い勝手を確認していこう。なお、ここからはQrio Smart Tagを「タグ」と表記して解説を進めていく。

 基本的な使い方としては、スマホアプリの機能をオンにした状態で、タグの付いたカギやバッグなどを持ち歩くだけでOK。位置情報を自動的に記録し、タグを落とすなどしてBluetoothの通信が切れると、スマホにプッシュ通知される仕組みとなる。

 タグを落とした場合は、通信が切れる前までに記録した位置情報を、スマホアプリで確認できる。これで、落としたおよその場所を推測できるというわけだ。電波が切れたときに表示されるプッシュ通知で気づけば、すぐに探しに戻ることも可能だろう。またこの通知は、タグのついたカギなどを家に忘れて出かけた場合などでも重宝する。

 ただし、内部処理の問題なのか、電波が切れた瞬間にすぐプッシュ通知が来るわけではない。1分以上たってから表示されるのは時間がかかり過ぎているように感じた。もう少しタイムラグを減らしてほしいところだ。また、個人的には、距離が離れて電波が弱くなったら、通信が切断する前に通知が来てもいいのではと感じた。

記録した位置情報は、地図情報としてアプリで確認できる(左)。位置情報の記録間隔は、設定で変更可能(右)。10分/20分/30分/1時間/手動が選べ、長めに設定すればその分バッテリーの消費を抑えられる。ただし、長めにすると位置情報が記録されない空白の時間が増えるというリスクもある。そのため、移動中などは10分間隔に設定しておく方がベターだろう
記録した位置情報は、地図情報としてアプリで確認できる(左)。位置情報の記録間隔は、設定で変更可能(右)。10分/20分/30分/1時間/手動が選べ、長めに設定すればその分バッテリーの消費を抑えられる。ただし、長めにすると位置情報が記録されない空白の時間が増えるというリスクもある。そのため、移動中などは10分間隔に設定しておく方がベターだろう
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 ちなみにQrio Smart Tagには、他のユーザーのスマホが自分のタグの近くを通過すると、その位置情報を送信してくれる機能も備えている。この機能によって、例えば自分のタグを無くした場合でも、運が良ければ他のユーザーのスマホ経由でそのありかを知ることができるというわけだ。

 ただし、この機能はQrio Smart Tagのアプリを利用しているユーザーでないと対応してくれないため、それなりに利用者が増えないとメリットは出にくい。実際、筆者が都心周辺で1カ月間使っていても、他人のスマホから位置情報が送られてきたのは1回しかなかった。実用レベルになるまでには、もう少しユーザー数が増える必要があるだろう。

室内での探し物にも役立つ

 室内でタグを探す場合には、タグのアラームを鳴らすとともにライトを点灯させることで探索の手掛かりにできる。もちろん、この機能が利用できるのはタグの電波がスマホに届く範囲のみ。感覚としては、同じ部屋か見通しのいい隣の部屋ぐらいとなるだろう。

 タグの鳴る音量はそれほど大きくはないが、バッグやポケットの中にあっても問題なく気づくレベル。部屋のなかで探す場合でも、よほど奥まったところに埋もれていたり、周囲がうるさい環境でなければ見つけられるはずだ。

ソニーがデザインした「落とし物発見器」は本当に便利か?(画像)
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アプリ内のタグマークをタップすると(左写真の赤枠部分)、タグのアラームが鳴りLEDも赤く光る。ただ、アラームは5回しか鳴らず、LEDもアラーム1回分の時間しか点灯しないのはちょっと短いと感じた。筆者のようにポケットなどに隠れたカギを探す程度であればとくに不便は感じなかったが、このあたりも設定で回数を変更できると便利だと思う