普通ゆえの分かりやすさを重視

 新しいUIを決めるに当たっては、レコーダーに詳しくない層からマニア層まで、ユーザーがどの機能を本当に使っているのかを調べ、1画面に収まるホーム画面に落とし込んだ。ホーム画面は上下2つの階層に分かれており、上の階層でやりたいこと――「録画する」「試聴する」「削除/編集」「ダビング」「設定/お知らせ」――を選択すると、下の階層にそのための具体的な機能が表示される構成。文字やアイコンもシンプルで見やすく、色も無難な白系にした。録画した番組を一覧表示する「録画リスト」も、ジャンルから各番組を探せるようにした。「一見普通のデザインのほうが、これまでソニーのレコーダーを使っていない他社製品のユーザーから見ても、直感的で分かりやすく感じる。乗り換え需要も見込める」(今井氏)。

 ただ、ソニーの機器らしからぬ“普通”のデザインにすることで従来のファンが離れてしまう怖れはないのか。今井氏は、「クロスメディアバーの熱心なファンは多いので、その指摘はよく分かる。だから、クロスメディアバーのファンの人たちにも実際に操作してもらい、使い勝手を確かめてもらった。その結果、これなら使えるという声を多くいただけた。UIはシンプルになったが、従来からあった機能はほぼ引き継いでいる」と説明する。

 大胆にUIを変えたのは、BDレコーダーの便利な機能をもっと使ってほしいという思いもある。

 顕著な例が「みんなの予約ランキング」だ。これはソニーのレコーダーの利用者や、ソニーのスマホ向け番組表アプリ「Video & TV SideView」の情報を基に、ユーザーの多くが録画予約をしている番組をランキング表示で教えてくれるというもの。

 「他の人が注目している番組に目を向けることで、自分は知らなかった注目の番組、興味のありそうな番組に気づくことができる。見逃したり録画し損ねたりといったことを減らせる」(今井氏)。特別番組や人気映画の地上放送などはもちろんだが、以前、アイドルグループのSMAPが番組内で独立騒動についてコメントすることが発表された途端、その番組のランキングがグングンと上昇し、上位にランクインしたときなどは、このみんなの予約ランキングで気づいた人も多かっただろう。

予約ランキングを見ることで、存在を知らなかった番組に気づきやすくなる。ランキングはジャンル別に表示できる
予約ランキングを見ることで、存在を知らなかった番組に気づきやすくなる。ランキングはジャンル別に表示できる
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