クロスメディアバーは複雑になりすぎた

 レコーダー市場は2011年のアナログ停波需要以降、縮小を続けている。売上のうち、新規購入は2割弱と少なく、買い替え・買い増しが8割以上を占めている。「BCN AWARD 2016」のデータによると、2015年のBDレコーダーのシェアは1位のパナソニックが39.7%、2位のシャープが24.5%、ソニーは3位で22.4%。上位企業でパイを奪い合う状況だ。そして、2016年は2011年頃に購入した層の買い替え需要がやってくるタイミングとなる。

 こうした買い替え需要が見込める状況の中で、新モデルが重視したのは使いやすさだ。レコーダーというと、かつては起動の速さなどが重視されていたが、「アンケートなどの結果から、今のユーザーが重視しているのは、番組を“探す”“録画する”“録画した番組を見る”という、基本機能の操作性だと分かった。新モデルでは、こうしたレコーダーの本質的な部分を見直すことにした」(今井氏)。

 そんな中、改革の対象になったのが、クロスメディアバーだった。クロスメディアバーは、横軸に機能のカテゴリーが、縦軸に各カテゴリーの具体的な機能が並び、縦・横にカーソルを移動して操作を選ぶ。使いこなせると便利なUIで、ファンが多いが、万人向けとは言い難い。一覧性に欠けるため、慣れない人にはどこにどんな機能があるのか分かりにくいのだ。「長年に渡って機能の追加を重ねてきたことで、カテゴリーと操作メニューの階層は深く複雑になり、必要な機能を探しだせないという声もあった」(今井氏)。

ブルーレイディスクレコーダー「BDZ-ZT」シリーズ。3番組同時録画に対応したハイグレードモデルで容量2TBの「BDZ-ZT2000」(実売価格8万3000円前後)と、容量1TBの「BDZ-ZT1000」(実売価格7万円前後)。2番組同時録画対応のスタンダードモデルは容量1TBの「BDZ-ZW1000」(実売価格6万円前後)と、容量500GBの「BDZ-ZW500」(実売価格5万円前後)で、いずれも4月30日発売
ブルーレイディスクレコーダー「BDZ-ZT」シリーズ。3番組同時録画に対応したハイグレードモデルで容量2TBの「BDZ-ZT2000」(実売価格8万3000円前後)と、容量1TBの「BDZ-ZT1000」(実売価格7万円前後)。2番組同時録画対応のスタンダードモデルは容量1TBの「BDZ-ZW1000」(実売価格6万円前後)と、容量500GBの「BDZ-ZW500」(実売価格5万円前後)で、いずれも4月30日発売
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