ソフト、ハード、開発環境の開発チームが一体で取り組む体制に

──こうした任天堂が開発する遊びの中身について、これまでは、亡くなった前社長の岩田聡氏、現代表取締役クリエイティブフェローの宮本茂氏、現代表取締役技術フェローの竹田玄洋氏のトライアングル体制で決められてきたと思います。今後はどのような形で進むのでしょうか。

高橋氏 もともと、宮本の下に私がいて、竹田の下に執行役員の塩田興がいて…という体制でしたので、今後はフェローになった二人とともに、ソフト面は私が、ハード面は塩田が見ながら、物事を決断していくということになります。

 また、2014年のはじめに本社開発棟を新たに建て、ソフトとハードの開発チームを1カ所に集約しました。そこでソフトとハードの開発スタッフを混ぜたチームも立ち上げていますし、5~6年前よりも両者が緊密な関係で開発を進めています。

 何を作るかは、そのチームを指揮するプロデューサーによっても色が異なりますし、いろいろなグループに所属して働くことで人材も育っていくように気も配っていますよ。

──開発の体制は以前より整備されたということですね。家庭用ゲーム機「Wii U」が発売されたときは、発売後に新作ソフトが出てこない時期が長く続き、それが「Wii U」の売れ行きに大きく影響したと思います。今回、「NX」を発売するに当たり、最大の稼ぎ時であるクリスマス商戦を外して来年3月にしたのも、十分なソフトをそろえるためだと思っています。開発チームが1カ所にまとまったことで、ソフト不足を起こさないような何らかの手立ては打っているのでしょうか。

高橋氏 そこは気にしながらやっています。かといって開発スタッフの人数を大幅に増やしているわけではありません。具体的には、ソフトを開発するチームと、開発環境を作るチームが一緒になって「NX」用ソフトのラインアップを考えています。

 例えば、ソフト開発チームの側で「こういうライブラリーがあれば開発が早く進む」という要望があれば、開発環境を作るチームがそれに応えますし、開発環境を作るチーム側で「こんな環境を用意したらソフトの開発がスムーズになるのでは」と考えたら、実際にソフト開発チームに相談して意見を聞き、その見立てが合っているものを優先して用意します。以前に比べて、よりしっかりした協力関係を構築し、スムーズにソフトを開発できるように取り組んでいます。

『amiibo マリオ(スーパーマリオシリーズ)』<br>(C)Nintendo
『amiibo マリオ(スーパーマリオシリーズ)』
(C)Nintendo
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『amiibo ホタル(スプラトゥーンシリーズ)』<br>(C)Nintendo
『amiibo ホタル(スプラトゥーンシリーズ)』
(C)Nintendo
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『amiiboジオラマキット スプラトゥーン【シオカライブ】』<br>(C)2016 Nintendo
『amiiboジオラマキット スプラトゥーン【シオカライブ】』
(C)2016 Nintendo
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IPを拡げる戦略の第一弾として発売したamiibo。NFC機能を内蔵し、リーダー/ライターにタッチすることでゲームと連動できる。ラインアップは拡充中