任天堂の提供する遊びを広く知らしめたい

──今年3月にスマートデバイス向けアプリ『Miitomo』をリリースし、年内にもアプリをあと2タイトル、『ファイアーエムブレム』と『どうぶつの森』をリリースします。来年3月には新型ゲーム機「NX」の発売が控えています。御社のゲームやアプリをまたいだ総合的な開発方針はどのようになっているのでしょうか。

高橋伸也氏(以下、高橋氏): これまではゲーム専用機とそのゲーム機で遊ぶための専用ゲームソフトを開発し、発売してきました。今回、スマートデバイス向けアプリをリリースしたのは、ゲーム専用機だけでは“任天堂”としてリーチできないお客様や地域に、任天堂の提供する“遊び”の面白さを広めたいと考えたからです。

 スマートデバイスは、私たちが当初想定していた以上に全世界に普及しています。このスマートデバイスを使えば、これまで任天堂がリーチできなかったお客様や地域にリーチできる。任天堂の提供する遊びを広く知らしめるために、スマートデバイス向けアプリにも積極的に取り組むということです。

──米ユニバーサル・パークス&リゾーツと提携して、米ユニバーサルスタジオやユニバーサルスタジオ・ジャパンといたテーマパーク内に、御社のIP(知的財産)を使ったアトラクションを設置したり、御社のIPを使った映像コンテンツを自社で出資して製作したりするのも、根底にあるのは“任天堂の提供する遊び”を広めたいという考えですか。

高橋氏 その通りです。任天堂のIPを広く使って、これまでの任天堂ではリーチしきれなかったお客様や地域にリーチしていきたい。

 例えばテーマパークに任天堂のIPを使ったアトラクションが設置された場合、任天堂のゲーム専用機で遊んだ親御さんたちがお子様連れでやってきてくれれば、任天堂のゲーム専用機でまだ遊べない小さなお子様たちにも、任天堂のキャラクターやその世界観が伝わります。映像コンテンツも同じ。任天堂が提供するゲームの面白さを知らなくても、魅力的なIPに引かれて映像コンテンツを見てくれるお客様はいると思います。

 広い意味では、先日発表したユニクロのTシャツデザイン・コンペ「UT GRAND PRIX 2017」への協力もその一環です。ユニクロが毎年実施しているTシャツデザイン・コンペの今回のテーマとして「任天堂」を掲げてもらいました。『スーパーマリオブラザーズ』『ゼルダの伝説』といった任天堂を代表するゲームキャラクターや、『ポケットモンスター』のキャラクターなどをテーマに使ったオリジナルデザインのTシャツを募集します。入賞したデザインは来年、ユニクロから発売される予定です。こうした試みをすることで、これまで任天堂とあまり縁のなかった層のお客様にも、任天堂のキャラクターや世界観を認知してもらえると考えています。

『Miitomo』は、任天堂が初めてのスマートデバイス向けアプリとして今年3月にリリース。ゲームアプリではなく、ユーザー同士のコミュニケーションを促すアプリという位置づけ。(C)2016 Nintendo
『Miitomo』は、任天堂が初めてのスマートデバイス向けアプリとして今年3月にリリース。ゲームアプリではなく、ユーザー同士のコミュニケーションを促すアプリという位置づけ。(C)2016 Nintendo
[画像のクリックで拡大表示]
任天堂、新たな顧客も全部「NX」に連れていく【TGS2016】(画像)
[画像のクリックで拡大表示]
任天堂、新たな顧客も全部「NX」に連れていく【TGS2016】(画像)
[画像のクリックで拡大表示]
『Pokemon GO』は7月6日に米国、オーストラリア、ニュージーランドでリリースされて以降、日本を含む全世界で爆発的なヒットとなっている
(C)2016 Niantic, Inc.
(C)2016 Pokemon. (C)1995-2016 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
注:ゲーム画面は開発中の画面です