定額の有料アプリゲームに注目

スクウェア・エニックス・ホールディングス/スクウェア・エニックス 代表取締役社長の松田洋佑氏
スクウェア・エニックス・ホールディングス/スクウェア・エニックス 代表取締役社長の松田洋佑氏
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――その他の地域に対する戦略はいかがでしょうか。

松田氏: 中国ではスマートフォン事業に加え、マンガの配信事業を始めました。今後の伸びに期待しています。そのほか、インドへのアプローチ方法など、アジア地域に関してはどのように攻めればいいのか検討している最中です。米国市場に対しては、スマートフォンなどのモバイル事業の拡大を期待しています。

――米国のモバイル市場は期待できるのでしょうか。スマートフォン向けゲームの売上ランキングのトップ10はある程度固定化されていて、これを切り崩すのは相当大変なのではないですか。

松田氏: そうですね。国内外問わず、人気ソフトと同じフリー・トゥ・プレーの土俵で戦うという方法もありますが、ほかのやり方があってもがいいかなと思うんですよね。特に注目しているのは、有料ゲーム(定額の事前支払)です。例えばターンベースRPGは、売り切りの有料ゲームの販売方法に合っているのでは考えています。電子書籍を買って読むような感覚で、ずっと遊んでいただけるのではないでしょうか。そう考えると、手軽に買って遊べるスマートフォンとの相性がよいのです。

 2016年2月にスマホアプリ版『FFIX』を出しましたけれども、好評をいただいています。こうした反応から見ても、スマートフォンが携帯ゲーム機として市民権を得てきていると思います。その市場に向けて、バリューのある作品を有料で提供するというのは、当社のやり方にも合っている。新作も含めて力を入れてやっていきたいですね。

――2016年は『ドラクエ』の30周年など、いくつかトピックスもありますね。『FF』も新しい展開に注目が集まっています。

松田氏: 『ドラクエ』のように30周年まで続けられるシリーズは、そうそうあるものではありません。30周年は大きな区切りなので、『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』というミュージカルやリアル脱出ゲーム、ミュージアムといったリアルイベントを開催したり、さまざまな企業とコラボした関連商品を出したりと、力を入れています。昔からのお客様に楽しんでもらいつつ、新しいお客様に知ってもらうきっかけにもなると考えています。『ドラクエ』というシリーズが、次の10年、20年と続いていく足掛かりになればいいなと考えています。

――『FF』シリーズが2017年に30周年を迎えるあたり、今年は『ファイナルファンタジーXV』の映画化も発表されました。2001年に映画化されたときは、満足な成果を得たとは言いがたいと思うのですが。

松田氏: 2001年の作品に対してはそういうイメージがあるかもしれませんね。今は、当時より圧倒的にCG制作コストは下がっていますし、今の時代、フルCGムービーは普通にありますから、フルCG映画だからといって驚く話ではないんですよね。

 2016年はハイエンドゲーム分野では、『FFXV』の出荷が控えていますし、あとは海外の大型タイトルを含めて開発も続けています。新ブランドのタイトルもまだまだ出てきますので、これまでの集大成であり、今後の方向性を示すような非常に重要な年になると思っています。

『ファイナルファンタジーXV』<br>対応:PlayStation4/Xbox One<br>発売日:2016年9月30日(金)予定<br>価格:8,800円+税<br>(C) 2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. MAIN CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
『ファイナルファンタジーXV』
対応:PlayStation4/Xbox One
発売日:2016年9月30日(金)予定
価格:8,800円+税
(C) 2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. MAIN CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
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