今後のレベルファイブのゲームはすべてスマホ対応に

――本格的にスマホゲームに取り組まれたことで新たな発見はありましたか?

日野氏: 発見は、ありまくりですね(笑)。例えば、ゲーム内でイベントを起こすタイミング1つにしても、僕らが事前に考えていたよりも頻度が増しています。コンシューマーゲームの作り手の視点でいくと、ただイベントを起こして報酬を追加するだけでなく、新しい遊びをそこにいれなきゃいけないと思うんですけど、それが必ずしもユーザーニーズに合っているとは限らないんですね。

 プレーヤーは遊びだけでなく、みんなで一緒に競い合うネタのようなものを欲している側面もあるんです。ある意味、面白いかどうかはプレーヤーの中で完結していて、自分が手に入れたいと思うものさえ追加してくれれば、それを手に入れるための遊び方は、自分たちで進めてくれるんですよね。

――確かに一般的にスマホゲームでは、レアアイテムを単純に追加するだけでもユーザーの反応は良いと聞きます。

日野氏: こういう遊びじゃないと楽しんでくれないと決め付けるのは、作り手のエゴみたいなので、もうちょっとラフにお客さんとセッションするような、軽めのやり取りをしてもいいんだなとは思いましたね。

――今後、スマートデバイスへの対応度は上がりそうですか?

日野氏: 基本的には、これからのうちのゲームはすべてスマホに対応していきたいと思っています。コンシューマーで作ったタイトルは、スマホでも遊べるようにしていこうと。コンシューマーの作品をどうやってスマホに持っていくかというきちんとしたルール付けは必要ですけど、やっぱり最近は子どもたちもスマホで遊ぶようになっていることが分かってきましたね。

 僕は、本当に生の声を聞かせてくれる身近なファンをすごく大事にしているのですが、つい昨日も僕が行く床屋さんで驚いたことがあったんです。店長の息子さんが、僕のことを知っていて、お店に行くとすぐに来るんですよ。昨日もまた、僕が散髪をしている横でずっと話を聞かせてくれていたんですが、それが全部『ぷにぷに』の話題だったんです。

 小学1年生の男の子で、つい先日まではニンテンドー3DSの話ばかりだったのに。それで時代が変わってきたなと本当に感じましたね。だからもう多分そこまできているんですよね、ポータブルゲーム機じゃなくて、スマホでゲームを遊ぶ世界って言うのがね。

――小学生の子どもに対して、スマホを渡しづらいという親もいると思います。

日野氏: 親として確かにそれはそうですよね。『ぷにぷに』も、正直に言って小学1年生が1人でプレイすることを想定できてはいないですね。ただ、僕らとしては、親子で遊ぶということは念頭に置きました。課金のことなども含めて、親子で話し合って遊んでいただければと。今後は業界全体で絶対的にスマホの存在感が大きくなると思います。本当にそこでゲームを作りたいかどうかはさて置いて、避けられないところですね。