2015年は『グラブル』が好調

――2015年を振り返って、DeNAのゲーム事業はどのような動きでしたか。

守安功社長(以下、守安氏): 2015年を振り返ると、国内市場では、コイン消費のボリュームが1年間を通して、手堅く維持できたのは、経営的に見て大きいと思います。

 世の中的には、スマートフォンで動かすゲームは「ネイティブアプリ」が常識で、「ブラウザーゲーム」はもう末期的だねとか、プラットフォームとしてもMobageはないね、なんて言われている中で、Cygamesの『グランブルーファンタジー』はブラウザーゲームとして非常に好調でした。やはりクオリティーの高いゲームを作れば、ユーザーはブラウザーだろうと、ネイティブだろうと気にしないで遊んでくれることを示してくれたと思います。

DeNA代表取締役社長兼CEOの守安功氏
DeNA代表取締役社長兼CEOの守安功氏
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 DeNAのMobage上でリリースするブラウザーゲームの数はある程度限られるので、それなりにトラフィック(流通量)が流れて、ゲーム事業としてのおおよその収益は読めるんです。しかし、アップルストアやグーグルプレイ上にあるネイティブアプリの場合は全く遊ばれないままのゲームも存在しています。作ってみたものの収益が少しも得られない場合もあり、ブラウザーゲームの現状と比べると困難な状況にあるのではないでしょうか。

 ゲーム開発会社によっては、すべてのリソースをネイティブアプリ開発に振り切ってしまったところもあるようです。しかし、飛び出した先のネイティブアプリの市場は、生き抜くのが大変なレッドオーシャンになってしまっていて、もう一度ブラウザーゲームに戻ろうかと考え直している会社の話を聞きます。