対戦ゲームのeスポーツ化も

――従来から力を入れて取り組まれているVR(仮想現実)ゲームに関する状況を教えてください。

森先氏: まず、1月30日からGoogleのVRプラットフォームである「Daydream」向けに、『Nyoro The Snake & Seven Islands』というゲームを配信し始めました。さらに今後はアーケード分野のVRゲームにも力を入れていきたいと考えています。やはりVR対応の機器を持っている一般ユーザーさまはまだ少ない一方で、アーケードなどでVRを体験してみようという人は増えていますし、話題にもなっています。施設向けのVRゲームの開発は進める予定で、VR事業単体でやっていけるくらいの収益を目指したいと思っています。

『Nyoro The Snake & Seven Islands』 (C)2018 COLOPL, Inc.
『Nyoro The Snake & Seven Islands』 (C)2018 COLOPL, Inc.
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――eスポーツに対しては、どんなアプローチをお考えですか。

森先氏: もちろん興味はあります。先日、中国の広州に行ったのですが、ホテルから大通りに出るまでの間に2軒も“eスポーツ・カフェ”がありました。いわゆるスポーツ・バーのeスポーツ版です。ほんの短い距離だったのですが、そこに2軒ですよ。お客もたくさん入っていて、NetEase Gamesさんの『荒野行動』を遊んでいました。

 こうしたeスポーツの盛り上がりは、実際に目の当たりにしないと分からないですよね。米国、中国、韓国などではeスポーツなんてあって当然の世界なのですが、PCゲームより据え置きゲーム機やスマホのゲームが主流の日本では、ゲーム文化的に普及させるのはそれほど簡単ではないかもしれません。とにかく日本人は「PvP(人対人の対戦)」があまり好きではないですし、シューター系のゲームもそれほど多くの人がやっているわけではない。eスポーツはこうしたジャンルのゲームが中心なので、普及するのは難しそうだな、という印象を持っています。カード型対戦ゲームであればありかな……という気もします。

――eスポーツでうまくいきそうなゲームを作るという考えは今のところないのでしょうか。

森先氏: 『プロ野球バーサス』にしろ『白猫テニス』にしろ、うちは意外と対戦ゲームが多いんですよ。アクションゲームだってよく作ります。そう考えると、これらをeスポーツ化する手はありますし、ひとまずeスポーツの入口を作ることはできるかもしれません。具体的な計画はないのですが、今あるタイトルや今後作るタイトルでeスポーツに向いていそうなものがあれば、プローモーションを兼ねて大会を開催するといったことはあり得ますね。

――2018年に向けた戦略を教えてください。

森先氏: 新作については1月22日にリリースした『アリス・ギア・アイギス』、そしてコロプラ初の女性向けゲーム『DREAM!ing』の制作を発表しています。ほかのタイトルについても、そう遠くないうちにお知らせできると思います。今期の社内スローガンは「TRY」なんです。ですから、どんどんいいアイデアが出てきていますし、「これどうやって作ろうか」といった前向きな検討が以前よりもできるようになってきましたから、期待していてください。

『アリス・ギア・アイギス』 (C)2017-2018 Pyramid,Inc. / COLOPL,Inc.
『アリス・ギア・アイギス』 (C)2017-2018 Pyramid,Inc. / COLOPL,Inc.
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『DREAM!ing』 (C)2017-2018 COLOPL, Inc.
『DREAM!ing』 (C)2017-2018 COLOPL, Inc.
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