海外プロモーションのノウハウを蓄積

――「海外展開」についてはどうですか?

木村氏: 『シャドウバース』の各国ローカライズ版がリリースされました。まだ順調とまではいかないものの、各国でリアルなイベントやオンライン大会ができるようになり、足場を固めています。ようやく海外のそれぞれの場所で、地域ならではの大会やイベントを開けるようになってきたことには、大きな手応えを感じています。

――具体的にはどんな国でプロモーション活動をされたのでしょう?

木村氏:  韓国、台湾、フランス、ドイツ、イタリア、米国、まさに世界中という感じでしたね。

 『シャドウバース』に「アルティメットキャロット」というニンジンのオバケみたいなキャラクターが出てくるんですが、海外ではその着ぐるみをイベントに出演させたりもしました。着ぐるみの制作過程をYouTubeで公開したことが効いたのか、海外、特に欧米圏ではすごく人気が出ました。日本ではそういうことを海外でやってることすらあまり知られてないんですが(笑)。

――国内とは全く違う動きでプロモーション活動をされていたんですね。そうした海外での活動が国内にフィードバックされることもあるんでしょうか?

木村氏:  海外の事業部が地域に合わせて活動していて、開催するイベントにしても、集まってくるユーザーにしても、国内とはなに一つ同じではないですね。海外の活動からのフィードバックといえば、アルティメットキャロットが帰国して国内の大会に出演するくらいでしょうか(笑)。

 やはりプロモーション活動は国内のほうが先んじていろいろやっているのと、海外は海外でしかうけないことや、地域ごとの習慣的な違いもあって、日本と同じことはあまり通用しないです。例えば、韓国ではミニイベントを開くと無料で昼食が配られるのが当たり前なんです。そういう「当たり前のこと」が分からないと、ミニイベントひとつ開くにも逆効果になりかねないと分かりました。ノウハウの積み重ねができてきた感はあります。

2017年5月21日に『シャドウバース』初の国際大会として韓国で開催された「日韓戦」の日本代表選手たち(INVEN提供)
2017年5月21日に『シャドウバース』初の国際大会として韓国で開催された「日韓戦」の日本代表選手たち(INVEN提供)
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