昨年の「新作タイトル」はゼロ……!?

――2017年は重点課題として「新作」「クロスメディア」「海外展開」の3点を挙げていらっしゃいましたが、昨年を振り返っていかがですか?(関連記事:ゲーム連動アニメに注力のCygames 海外ヒットも狙う

木村唯人氏(以下、木村氏): 実は新作は何も出なかったんです。子会社のWithEntertainmentから『セブンズストーリー』という新作は出ましたが、当時出そうと思っていたものは何も出ず、すべて今年にずれ込んだ形になります。どれもトラブルが起こって仕方なく延期したのではなく、作りながら「もっとすごいものができそう」という思いがあってのことでした。

 2018年は『プリンセスコネクト!Re:Dive』が2月15日にリリースされたのを皮切りに、いくつか出せればと思っています。

――開発の遅延というよりも、完成度の向上というかなり前向きな理由だったんですね。クロスメディア展開についてはいかがですか?

木村氏: 一般的な意味での「クロスメディア」とは少し意味合いが違うかもしれませんが、リアルイベントや各企業とのコラボを実施して、それらが成功したと自負しています。

 例えば、『グランブルーファンタジー』(以下、グラブル)では初となるリアルイベント「グラブルフェス2017」を大好評のうちに終えられました。コラボは『グラブル』と、『サムライスピリッツ』『カードキャプターさくら』『活撃 刀剣乱舞』『進撃の巨人』などで実施しています。中でも、2017年10月のマクドナルドさんとのコラボレーションは大きな取り組みでした。

新作と海外プロモが結実 「今年はCygamesの年になる」(画像)
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2017年12月22日、23日と2日間にわたって幕張メッセにて開催された「グラブルフェス2017」。ステージイベントや物販コーナーなど、さまざまなコーナーを設え、ファンを楽しませた

――Cygamesはアニメを絡めたクロスメディアが有名ですが、かなり多方面で展開している印象です。

木村氏: アニメのプロジェクトは規模としては非常に大きかったですね。『グラブル』のアニメ放送はかなり好評で、これを機にゲームを始めた人も多いですし、ブルーレイやDVDのセールスも好調です。

 2017年前半はこうしたアニメの動きが、後半はマクドナルドとのコラボが大きかったということです。非常に多くの方にマクドナルドで食事をしていただけました。『グラブル』には「スカイコンパス」という専用の周辺アプリがあって、アニメと同時にリリースしたのですが、これがリアル店舗とコラボする上での架け橋になってくれました。

GPSと連動したチェックイン機能や、アニメの放映情報やイベントの開催予定といったスケジュール管理機能を持つアプリ「グランブルーファンタジー スカイコンパス」。リアルイベント会場での特典配布など、プロモーションに活用された
GPSと連動したチェックイン機能や、アニメの放映情報やイベントの開催予定といったスケジュール管理機能を持つアプリ「グランブルーファンタジー スカイコンパス」。リアルイベント会場での特典配布など、プロモーションに活用された
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