2017年2月15日に発売された2代目「プリウスPHV」(トヨタ自動車)の受注が発売後約1カ月で約1万2500台と好調だ。専門誌3誌(「日経デザイン」「日経デジタルマーケティング」「日経ビッグデータ」)による専門的視点を交え、その実力を分析する特集「徹底解剖! 新型プリウスPHV」の第3回。第1回「プリウスPHVはハイブリッドじゃない、ほぼEVだ!」第2回「プリウスPHVが示す、EVデザインの進化形」に続いて、今回は専門誌「日経デジタルマーケティング」がプリウスPHV専用アプリの狙いを探る。

 ありとあらゆるモノがインターネットにつながるIoT(インターネット・オブ・シングス)の世界が、徐々に現実味を帯びつつある。トヨタ自動車は、このIoTをクルマで実現しようとしている1社だ。インターネットの技術でクルマに関連したデータを取得し、活用することで、より安全で便利・快適に利用できるクルマとサービスの開発を目指している。

アプリ「Pocket PHV」で充電状況などを確認
アプリ「Pocket PHV」で充電状況などを確認
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 トヨタが2月15日にフルモデルチェンジした新型プリウスPHVにも、そうした視点の新たな取り組みが盛り込まれている。その中で、注目すべきツールが、オーナー専用として提供されるスマートフォン向けアプリ「Pocket PHV」である。プリウスPHVに搭載する「DCM(データ・コミュニケーション・モジュール)」という車載通信機を介して、手元のスマートフォンから現在の充電量やEV走行が可能な距離を確認できるなどの機能を持つ。

 このスマホアプリを開発した狙いについてトヨタの担当者は、購入を検討している人やその予備軍などの「不安をなるべくなくすことだ」(トヨタ自動車コネクティッドカンパニーe-TOYOTA部テレマティクス事業室)と明言する。