歌舞伎町に敷地面積1100坪のVR施設を新設

――AM部門はいかがでしょうか。昨年はお台場でVRエンターテインメント研究施設「VR ZONE Project i Can」を期間限定で半年にわたって運営しました。

浅沼氏: 「VR ZONE」はかなり大きなチャレンジだったんですよ。1回700~1000円という高めの価格設定だし、お台場という立地も未知でした。でも、始まってみると稼働率はほぼ100%。日本でもVRビジネスの可能性はあるんだと手応えを得たのは、このVR ZONEの成功が大きいです。

 7月14日には歌舞伎町にVR施設「VR ZONE SHINJUKU」を開設します。これまでに得たVRの知見をもとに、最先端のエンターテインメントを体感してもらえる施設になると思っています(関連記事:スゴイかめはめ波が撃てる バンダイナムコの新VR施設)。

7月14日にオープン予定のVR施設「VR ZONE SHINJUKU」。敷地面積は1100坪(約3500平米)でVRアミューズメント施設としては国内最大規模
7月14日にオープン予定のVR施設「VR ZONE SHINJUKU」。敷地面積は1100坪(約3500平米)でVRアミューズメント施設としては国内最大規模
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――NEについても2017年の展望を教えてください。

浅沼氏: NEだと、「ソードアート・オンライン」が世界的にヒットしています。ラノベ系でここまで世界的にヒットするとは予想外でしたね。「ドラゴンボール」や「NARUTO」のタイトルに続く柱へ成長する可能性を感じます。

「ライトノベル系で世界的にヒットしたのは予想外だった」という「ソードアート・オンライン」。(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
「ライトノベル系で世界的にヒットしたのは予想外だった」という「ソードアート・オンライン」。(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
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 昨年度は日本だけの配信タイトルが22本、ワールドワイドが14本でしたが、今年も同じ数のタイトルを配信予定です。かなり多いですが、全部が当たるわけではないので、数を作って試行錯誤を繰り返す必要がありますね。

――具体的なターゲット層はありますか。

浅沼氏: 昔は「この作品が好き」という嗜好がはっきりしていて、線引きが明確な人が多かったのですが、最近は曖昧になってきています。今はカテゴリーで好きになる人が多く、みんな一つの作品だけに熱中するというより、カジュアルにいろいろな作品を楽しんでいます。

 2017年はカジュアルとコアのバランスが勝負の決め手だと思います。やはりコアのユーザーを大事にしないと元も子もないですし、そこに集中しすぎてもカジュアルなユーザーを取り込めません。いろいろと策を講じて戦略を練っていく必要があります。海外も意識し、常に完成度の高いゲームを開発して、ヒットを生んでいきたいと思います。

TOKYO GAME SHOW 2017 公式サイト
日本ゲーム産業史
ゲームソフトの巨人たち
日本ゲーム産業史 ゲームソフトの巨人たち


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