Xboxファンの熱量は他と比べて圧倒的

――以前のインタビューで、マイクロソフトとして、ユーザーがXboxを選ぶ理由をきっちり作らなければいけないというお話を伺いました。選ぶ理由の1つは、Xboxで今やりたいゲームがあること、2つ目は、これからやりたいゲームが出てくること、3つ目は、マルチプラットフォームで遊べるなどXboxを選ぶ意味があること――。今、Xboxのファンはどういう人たちだと捉えていらっしゃいますか。

高橋氏: Xboxのファンは昔から好きな方が中心になっているのは確かです。Xbox関連のイベントをやらせていただくと、昔から大好きでしたという方が必ずいらっしゃる。Xbox Oneのときも、Xbox One Sを発売したときも、お店で新製品を大事そうに抱きかかえて購入していかれる方が結構いらっしゃるんですよ。ありがたいことです。

 マイクロソフトとしては、Xbox以外にもSurfaceシリーズなどファーストパーティー(製品の提供者)として販売している製品がありますが、Xboxファンの熱量は他と比べて圧倒的ですよね。そういうすごくエモーショナルな部分でつながっているファンは少なくないと思っています。さらに、『Halo』や『Forza』といった特定のゲームシリーズが好きな方も多くいらっしゃいます。

――先ほど、日本市場向けのコンテンツの重要性を挙げていらっしゃいましたが、プロジェクト・スコーピオ発売に向けた具体的な施策は進んでいますか?

高橋氏: 現在、水面下で動いているところなので、あまりお話しできませんが、日本市場向けのコンテンツを獲得するために、いろいろなことを考えています(笑)。Xbox Oneでは、下位互換性(Xbox 360タイトルを遊べる)というコンセプトを保持してきました。ですから、プロジェクト・スコーピオも同じ流れで、最上級なパフォーマンスを持ったデバイスでありながら、Xbox Oneタイトルを遊べるという枠組みは変わりません。ただ、プロジェクト・スコーピオに最適化された専用タイトルはXbox Oneタイトルと開発環境が大きく違います。ですから、全世界レベルで、主要なデベロッパーにアプローチして、プロジェクト・スコーピオ専用タイトルの開発支援体制を敷いています。

Xbox、PC、MR Win10でゲーム環境広げるマイクロソフト(画像)
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――2016~2017年のトピックスとして、昨年11月のXbox One S発売、今年4月のWindows 10 Creators Update、そして年末のプロジェクト・スコーピオがあるわけですが、ゲーム事業という観点で同じロードマップ上にあるものでしょうか。

高橋氏: 全体戦略の中でCreators Updateがあって、ゲームの進化があります。テリー・マイヤーソンが全体の責任者(オペレーティングシステムの戦略と開発を統括)として両方を見ていますので、1つのロードマップ上にCreators Updateがあって、Xbox One Sやプロジェクト・スコーピオがあるという認識です。

 ただCreators Updateで目指しているものは、必ずしもゲーム市場だけが対象というわけではありません。教育分野だったり、映像制作、製造業などの設計分野であったり、いろいろな要素があります。Creators Updateがターゲットしている分野は複層にまたがっているわけですが、開発のロードマップは1つです。XboxもPCも、どちらもWindows 10がOSですが、ゲーム市場に特化した機能があるのがXboxという位置づけです。