ハードメーカーとも協業し、プレー動画配信を広める

――さて、PlayStationやXboxといった家庭用ゲーム機は、独自にプレー動画を配信できる機能を組み込み始めています。家庭用ゲームの規模は大きなものですが、Twitchとしては、それ以外の分野に注力していくのでしょうか。

レイ: 家庭用ゲーム機が持つ配信機能とTwitchのサービスは競合するものではなく、互いに市場を盛り上げていけると考えています。Twitchは、家庭用ゲーム、パソコン、スマートフォンといった1つの分野にフォーカスしていくつもりはありません。どんなプラットフォームでもTwitchを使って快適に動画配信ができる環境を、ソフトメーカーやハードメーカーと協業して作り上げていきたいと思っています。

――ハードメーカーとも協業しているのですね。

レイ: そうです。任天堂、ソニー、マイクロソフトと密に協業しています。繰り返しになりますが、家庭用ゲームに限らず、ウェブからでも、モバイルからでも、どんなプラットフォームからでも、Twitchの動画配信やチャットシステム、新たに立ち上げたショッピング機能などを、できるかぎりスムーズに体験していただくために、関係するすべての企業と協業しているのです。

――新たな機能としてSNSサービス「Pulse」を始めましたね。

レイ: はい。これまでも、動画配信中には多くの人がSNSを通じてチャットを楽しんでいましたが、配信が終了してしまうと、そのつながりも切れてしまっていました。PulseはTwitchを通じて、ずっとつながっていられるSNSサービスです。

 Twitchは単なるビデオプレーヤー、動画配信サービスではありません。Pulseのような機能で、コンテンツをまるごと楽しみ、シェアし、インタラクティブなコミュニティーが育っていくことを期待しています。

――3月には、『Power Rangers』(日本の特撮テレビシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」の米国ローカライズ版)のシリーズ全作品を17日間にわたり、連続で配信するという試みをしました。

レイ: Twitchのユーザー層であるゲームファンには『Power Rangers』のようなコンテンツがとても好まれます。ですから、今回、このような企画を実施できたことは自然な流れだと思っています。

――日本のユーザーに向けて、例えばアニメを流す、といった考えはあるのでしょうか。

レイ: アニメには放映権の関係で、グローバルで配信できるコンテンツが少ないという問題があると思っています。Twitchが大切にしている考えの1つに、コンテンツは地域制限なく世界中で見られるようにすべきだ、というものがあります。現時点では、Twitchで地域制限をかけているコンテンツはありませんし、今のところ、このポリシーを変えるつもりはありません。

――とすると、あくまでグローバルのユーザーが楽しめるコンテンツを流していく、という考えなのですね。