グローバルでは220万人が配信中

――まずはTwitchの成り立ちを教えてください。

レイフォード・コックフィールド氏(以下、レイ): 米国で生まれた「Justin.tv」というサービスが基になっています。Justin.tvは創業者のJustin Kanが自分の暮らしを一日中ネットで配信したい、というアイデアからスタートしました。その後、総合的なライブストリーミング・プラットフォームとなっていくなかで、2011年にそこからゲームのプレー動画の配信に特化してできたのが「Twitch」です。

――日本でのサービス開始はいつですか。

レイ: 2015年にグローバル展開を始め、日本向けにもサービスを開始しました。昨年2016年は、日本のユーザーがTwitchをどんなふうに楽しんでいるのかを理解するために時間を費やしてきました。また、言語を中心としたローカライズにも本格的に取り組み始めました。UIなど、日本のユーザーに「日本のサービスを使っているようだ」と思ってもらえるようになる必要があるからです。この目標に向けた改善を今年中に完了すべく、取り組んでいるところです。

――プラットフォームとしての現在の規模を教えてください。

レイ: 2016年時点で、グローバルで220万人の配信者がいて、1年間に2920億分(48.7億時間)の視聴がありました。日本では現時点で、毎月3億分(500万時間)の視聴があり、数万人の配信者がいます。日本での視聴時間は、この1年で2倍になりました。

――2倍とはすごいですね。日本以外のアジア太平洋地域ではいかがですか?

レイ: 台湾ではゲーム動画配信でNo.1のプラットフォームになりました。日本、韓国でもNo.1を目指しています。東南アジアや、オーストラリア、ニュージーランドでも規模は拡大しています。

――台湾での成功の理由はどこにありますか?

レイ: 台湾には、韓国における「AfreecaTV」や、日本における「niconico」といった競合プラットフォームがありませんでした。そんな中、いち早くマーケットに入っていけたことでしょう。

――日本は、ローカライズという点で難しい地域だと思いますが、いかがですか。

レイ: その通りです。ローカライズは翻訳会社を雇って、単に英語を漢字やカタカナに置き換えればいい、という話ではありません。真の意味で日本のコミュニティーに入り込んで、コミュニケーションの仕方やどんなコンテンツを見たがっているのか、サイトでの反応などを一つひとつ理解しなければいけません。Twitchの親会社はアマゾンですが、Amazon.co.jpのように言葉遣いやユーザーインターフェースはもちろん、日本に根差したサービスを目指したいのです。

Twitchの日本におけるトップページ。人気配信者のチャンネルがフィーチャーされている
Twitchの日本におけるトップページ。人気配信者のチャンネルがフィーチャーされている
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