オトナ女子向けはいまや競争が激しい市場

━━2016年はボルテージにとってどんな1年でしたか?

津谷祐司氏(以下、津谷氏): 2016年はどちらかというと停滞していた1年でした。創業から毎年、前年比30%ぐらいでずっと伸びてきましたが、2010年に上場し、その後、伸び率が徐々に落ちてきて、2016年は厳しくなった年でした。

 昨年、僕が社長に復帰して、今、組織改革を行っていますが、成果が出るにはあと半年、1年はかかると思っています。そういう意味で、2016年から2017年の前半は、後から振り返れば谷間の年に見えるのではないかと思っています。

━━決算説明会の資料によると、既存のビジネスが逓減するのは折り込み済みではあったが、新規事業が思った通りには伸びなかったとあります。

津谷氏: そうですね。簡単にロケットスタートとはいかなかったですね。

 数年前まではオトナ女子向けモバイルコンテンツのトップランナーだったと自負していますが、売り上げが100億円になると、それが世の中の認識としてだんだん浸透していって、大手のゲーム会社をはじめ、ベンチャーなども「オトナ女子市場」に入ってきたんですよね。それによってオトナ女子市場は、アプリで1000億円市場、それ以外を含めると3000億円ぐらいの市場になったと思いますが、同時に競争も激しくなった。そのなかで、ボルテージは、昔からのやり方を変えないといけなかったのに、変えないまま来てしまった。逆に言えば、今が変えるべき、ちょうどいいタイミングとも思っています。

━━アプリ以外のオトナ女子市場とは?

津谷氏: アニメや電子コミック、2.5次元といわれているジャンル。あと、これからはバーチャルリアリティー(VR、仮想現実)やAR(拡張現実)も出てくると思います。その辺を含めるともっと大きくなると思います。

東奈々子氏(以下、東氏): 津谷が(2016年の業績は)割と厳しかったという話をしましたが、コンテンツでは、『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』という恋愛だけではない新しいタイプのものが非常に受けました。他社さんにはなかなかない、カジュアルな女性ユーザー向けで、テレビCM含めて感触がよく、累計300万ダウンロードを超えるビッグタイトルになっています。

 あと『椅子ドンVR』というVRタイトルを出して、東京ゲームショウ2016でも大変話題になりました。ちょっとずつですが、次に向けて踏み出していっているところです。

『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』。婚活パーティーに参加したアナタ(プレーヤー)は、10人のイケメンから次々とアプローチを受けるが、そのうち9人は嘘をついている――。嘘の証拠を集めて9人を“ダウト”し、理想の1人の男性を手に入れる。「謎解き」と「恋愛ドラマ」を組み合わせたボルテージの新境地
『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』。婚活パーティーに参加したアナタ(プレーヤー)は、10人のイケメンから次々とアプローチを受けるが、そのうち9人は嘘をついている――。嘘の証拠を集めて9人を“ダウト”し、理想の1人の男性を手に入れる。「謎解き」と「恋愛ドラマ」を組み合わせたボルテージの新境地
[画像のクリックで拡大表示]
『椅子ドンVR』。恋愛ドラマアプリ『スイートルームで悪戯なキス』を舞台にした仮想世界で、人気イケメンキャラクターと一緒にいるかのような体験ができるVR対応アプリ。スマホだけで楽しめるモードと、「ハコスコ」などのVRゴーグルを使ってより立体的に、臨場感を楽しめるモードがある
『椅子ドンVR』。恋愛ドラマアプリ『スイートルームで悪戯なキス』を舞台にした仮想世界で、人気イケメンキャラクターと一緒にいるかのような体験ができるVR対応アプリ。スマホだけで楽しめるモードと、「ハコスコ」などのVRゴーグルを使ってより立体的に、臨場感を楽しめるモードがある
[画像のクリックで拡大表示]