PC移植版が収益を底支え

――堅調な実績の柱になったのは、タイトルでいうと?

鯉沼氏: 発売から時間が経過したPS4向けゲームソフトをPC版に移植し、Steamで配信して、そこで年に何回かセールを実施しています。セールによって確実に売り上げが跳ね上がるのが、堅実さにつながったと思います。

 例えば、『進撃の巨人』と『同2』、『真・三國無双7 with 猛将伝』など、Steam版のラインアップは増えています。セール価格になると「この金額だったら」というお客様がいらっしゃいますし、家庭用ゲーム機が普及していない国でもSteam版によって幅広く浸透したと思います。

――Steam版が売れているエリアはどこでしょう。

鯉沼氏: アジアでは簡体字版が売れていますから、中国圏の方々が買われているのでしょう。欧州は一時期PCプラットフォームが下火に感じられる時期があったのですが、最近はPCが見直されていて、非常に需要が高いと思います。

 これは私の個人的な見解で、あくまで推測ですが、eスポーツが注目されて、ハイエンドなゲーミングPCが再び元気になってきているのではないでしょうか。ゲームタイトルのダウンロードビジネスで言うと、やはり欧米市場のダウンロード販売の割合は、日本と比べて高いと感じますね。

――パッケージと比べると、どれぐらいの割合ですか。

鯉沼氏: イメージとしては、日本はダウンロードで2割、北米・欧州は3~4割だと思います。全世界マーケットでも、日本単独で見ても、今後さらにダウンロード販売は伸びていくと考えています。スマホを通じて、コンテンツのダウンロードやゲーム内課金という遊び方に徐々に慣れてきたのではないでしょうか。ただ、最近感じているのは、スマホゲームは少し単調ではないか、ということです。

――単調というと?

鯉沼氏: スマホ向けのゲームは手軽に遊べるのが利点ですが、逆にじっくり遊びたいというユーザーにとっては操作性が良くないとか、画面が小さいなどのストレスを感じるかもしれません。ゲームに没頭したい方が再び家庭用ゲーム機に戻ってきてくれていて、PS4やSwitchが売れているんじゃないかと思っています。

 以前は子どもがゲームで遊んでいると、親は嫌な顔をしたものですが、最近は年配の方も結構遊んでいらっしゃいますよね。昔のように「ゲームなんて」という言葉を聞く機会も少なくなっている気がしますから、ゲーム業界にとって良い傾向ではないかと思います。

『進撃の巨人』原作/諫山創「進撃の巨人」(講談社『別冊少年マガジン』連載)(c)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会(c)2016 コーエーテクモゲームス
『進撃の巨人』原作/諫山創「進撃の巨人」(講談社『別冊少年マガジン』連載)(c)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会(c)2016 コーエーテクモゲームス
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『真・三國無双7 with 猛将伝』(c)2013-2014 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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