本格始動した「XFLAG スタジオ」の開発体制とは

――昨年はXFLAG スタジオの活動が本格化した年でもあると思います。モンスト以外のゲームタイトルに関して、どのような手ごたえがありましたか?

木村氏: モンストの価値に及んでいないタイトルが多かった。正直、なかなか厳しかったと思っています。すぐそばにモンストがあって、ほかにも多くの強烈な競合がいる。それに対して十分魅力的だったか、新しい価値を提案できたかというと、そこは弱かったですね。

――大ヒットタイトルを輩出しているだけに、次に開発するタイトルへのプレッシャーも大きいのではないでしょうか。

ミクシィが作るのはゲームじゃない バーベキュー空間だ(画像)
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木村氏: プレッシャーはありませんね。アプリやゲームのマーケットを向いている必要はない。人類の根幹のニーズがどこにあって、まだアプローチできていない領域がどこにあるかという視点で考えています。エンターテインメントの市場は非常に大きく、ゲームよりも可処分時間や所得が大きい規模のものがある。ゲームの中で競うのではなく、外に目を向けていくことで、新しい市場を創出できるのではないでしょうか。あくまで集まって遊ぶ空間を作るのがわれわれのミッションですから。

――XFLAG スタジオの開発体制はどのようになっていますか?

木村氏: スタッフ数は六百数十人といった規模感です。そのうちの約4割はパートナー企業の人達で、スタジオに来てもらい、一緒の釜の飯を食いながらモノ作りをしています。

 なぜ自前ではなくパートナー企業との協業に力を入れるのかというと、われわれが「最強の素人」であることをモットーとしているからです。特定の産業に関するノウハウがたまっていくと、どうしても「〇〇はこういうものだ」と硬直化してしまい、固定観念にとらわれて新しいチャレンジができなくなる。なので、自分達が常に素人のつもりでやっていこうと考えているのですが、それだけではもの作りができない。そこで外部のプロの力を借りながら、やっています。