スマホを中心に据えた新しいメディアミックスを

――一方、モンストのゲーム自体に関してですが、昨年は一時利用が落ち込んだ時期があったように思います。

木村氏: 僕たちのバリューは集まって遊んでもらうことであり、みんなが口にしてしまうような話題性、くすっと笑ってしまう仕掛けをしていくことが重要です。非日常を求めているエンドユーザーに対し、話題というバリューをどれだけ届けられるかが、アクティブユーザーを増やす上でも重要なのですが、正直なところ、夏前ごろまではその話題作りに失敗し、伸び悩んだと思っています。

 回復のトリガーとなったのはXFLAG PARKですね。イベント内容にインパクトがあり、そのニュース性がトリガーとなってアクティブユーザー回復のきっかけをつかむことができました。また10月に実施したモンスト3周年の記念イベントでは、ハワイなどの行き先が選べる旅行が当たるなどゲームをプレーしない人にも伝わりやすい価値を示したり、プロモーションにお笑い芸人の上島竜兵さんを起用したりしたことで、一気に話題性を高め、巻き返しを図っています。

ミクシィが作るのはゲームじゃない バーベキュー空間だ(画像)
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――ゲームだけでなく、その周辺に関する施策が重要になってきているということなのでしょうか。

木村氏: リアルイベントなどがゲームの“周辺”とは捉えておらず、ゲームやイベント、アニメなどすべてを含めたものが“全体”であると考えています。今までのメディアミックスは漫画は雑誌、アニメはテレビ、ゲームはゲーム機と、それぞれが分断していましたが、スマートフォンとITの発達で、メディア間の区切りが非常に曖昧になってきています。そこでわれわれはスマートフォンというデバイスに施策のすべてを直結させているのです。

 実際、モンストはスマートフォンでゲームをし、通知が来たらYouTubeでアニメを見て、気になったキャラクターの商品をスマートフォンで購入もできる。さまざまなものがスマートフォン上で融合しているので、それぞれのコンテンツを渡り歩くときに熱量が劣化しない。これが新しいメディアミックスの形なのではないかと考えています。

――5月には実店舗の「XFLAG STORE」もオープン予定です。こちらもスマートフォンとの連動を考えているのでしょうか?

木村氏: 単に買い物ができるだけでなく、店舗でもスマートフォンの中にさまざまなエンターテインメントが集約され、みんながそれを持ち寄ることでバリューを高めていくような取り組みを考えています。