外部の会社と手を結びゲームを開発

――広く知られる『刀剣乱舞-ONLINE-』などは、外部開発会社が手がけています。

片岸氏: DMM GAMESでも内部の開発スタジオに300~400人のスタッフはいるのですが、開発から運営まですべてを一貫して担っているタイトルの売り上げは、全体の売上の10%ぐらいでしょうか。ゲーム開発は社内で抱え込むのではなく、外部の会社さんと組み、運営をDMM GAMESがしっかり担うのが良い役割分担だと思っています。僕自身がPCゲームユーザーでゲームプラットフォームのSteam(米Valve社によるPCゲームのダウンロード販売プラットフォーム)が大好きなんです。DMM GAMESを和製Steamのような存在にできればというのが長期的な目標です。

――2016年を振り返るといかがですか?

片岸氏: 反響が大きかったのは『刀剣乱舞-ONLINE-』のスマホアプリのリリースです。PCブラウザー版のユーザーがアプリとデータ連動できるようにすることで、アプリの利用率が上がると想定していましたが、PCブラウザー版を利用していた層とアプリを利用する層が予想以上に異なっており、新規の女性プレーヤーがすごく増えました。

――『刀剣乱舞-ONLINE-』のユーザー数は?

片岸氏: PCブラウザー版の登録数は約170万人、アプリはiOSとAndroidを合わせて約280万ダウンロードです(2017年1月現在)。スマホ展開により、若いユーザーが増えたのも特徴です。サービス開始から約2年がたちますが、新キャラクターが登場したときの盛り上がりはすごいですよ(笑)。共同制作会社のニトロプラスさんが『刀剣乱舞-ONLINE-』をとても丁寧に作られているので、長く皆さんに愛されるタイトルになっていけばいいな、と考えています。

PCゲームで生み、スマホに移植 DMM GAMESのヒット作り(画像)
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PCゲームで生み、スマホに移植 DMM GAMESのヒット作り(画像)
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『刀剣乱舞-ONLINE-』(c)2015-2017 DMM GAMES/Nitroplus

今後はメディアミックスも視野に

――PCブラウザーゲームからスマホアプリへ移植する難しさはありますか?

片岸氏: 技術的な難易度より、運営面の難しさを感じます。同じタイトルとはいえ、PCとスマホではユーザーさんの嗜好や行動が異なるので、実質2つの運営ラインを走らせているのと同様のサポートが必要になるんです。なので、PCブラウザーゲームとスマホアプリを同時にスタートするのではなく、PCブラウザーゲームでの体制をしっかり整えてからスマホアプリに展開していくスタイルを採っています。そうすることで、PC向けのプラットフォームからユーザーを集客しつつ、データ連動でスマホアプリにもユーザーを流せる。効果的にゲームを認知させることに成功しています。

――『刀剣乱舞-ONLINE-』などは、アニメ化や舞台化などの展開も活発です。

片岸氏: このタイトルに関しては、DMM GAMESはあくまでもゲーム内におけるイベントの企画立案およびマーケティング戦略に注力しており、それ以外の展開は共同制作会社のニトロプラスさんにお任せしています。当初は、あまり幅広く手がけると、肝心のゲーム運営がおろそかになってしまうのではと考えていました。ただ、タイトルの展開規模がどんどん大きくなっていくのを見て、今後の新規タイトルでは、例えばゲームとアニメを同時に開発するなどメディアミックスを意識していきたいと考えています。