商品のインパクトは薄い

 100周年記念モデルとは呼ばないCreative! セレクションだが、100周年をターゲットに開発してきた商品であるのは明らかだ。

 常務執行役員 CS担当 アプライアンス社上席副社長 日本地域コンシューマーマーケティング部門長の中島幸男氏は、「約3年前から準備してきた。よりよい暮らしを実現し、生活の質を高めることができる商品づくりを目指し、商品企画や技術部門、マーケッター、デザイナーが、同じ方向性を持って取り組んできた商品群である」とする。

 だが、今回発表した13商品のうち、半数を超える7商品が既発表の商品であることから、100周年という節目を象徴するにはインパクトが弱い。

 デザイン面では、肉を360度炙り焼きできる「ロティサリーグリル&スモーク」はユニークだ。ほかに、ドラム洗濯乾燥機「Cuble(キューブル)」やロボット掃除機「RULO(ルーロ)」も、シリーズを通じて斬新なデザインを継承している。とはいえ、これらのデザインは既に見慣れてしまっているため、驚きは小さい。

360°回転で柔らかジューシーなかたまり肉を楽しめる「ロティサリーグリル&スモーク」
360°回転で柔らかジューシーなかたまり肉を楽しめる「ロティサリーグリル&スモーク」
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 100周年を機に開発した商品としての一貫性や、マーケティング戦略の弱さも気になるところだ。Creative! セレクションの主要ターゲットは、子供を持つ共働きの30~40代(「double employed with kids」の頭文字をとってDEWKS=デュークスと呼ばれる)としている。

 それでいて、50~60代の目利き世代を対象にしたJコンセプトシリーズの紙パック式掃除機や、アクティブシニア層を対象にした新たな補聴器もCreative! セレクションにラインアップしているのだ。ターゲット層と100周年の間に関連性がなく、その上、ターゲット層と異なる層に向けた商品も含まれている点にチクハグ感があるのは否めない。