最終日には平井一夫社長とスカパラが共演

 そもそも、ソニービルは、1966年4月29日にオープンしたショールームビルだった。ソニー創業者の盛田昭夫氏が「こんな地価が高いところでは、どんな商品を売っても採算が合わない」と判断。ソニーだけでなく、自動車メーカーや楽器メーカー、化粧品メーカーなど、異業種企業の製品を展示する総合ショールームとしてスタートさせたのが始まりだ。

建設中のソニービルの様子。1965年の写真だ
建設中のソニービルの様子。1965年の写真だ
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オープン直後はクルマなども展示されていた
オープン直後はクルマなども展示されていた
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 その後、マキシム・ド・パリやサバティーニ・ディ・フィレンツェなどの高級レストランが同ビルに入居したことで話題を呼び、最先端トレンドを生み出す情報発信基地としてのポジションを確立。だが、50年間の歳月とともに建物は老朽化し、2010年代には最新ビルが立ち並ぶ銀座の中でも古い建物に位置づけられるようになっていた。

 そこでソニーは、約5年前にソニービルの建て替え計画に取り掛かった。2016年8月28日には、ソニーショールームおよびソニーストア銀座の営業をひと足早く終了し、同年9月24日には、銀座4丁目交差点のGINZA PLACEにソニーショールーム/ソニーストア銀座を再オープンした。

2016年3月下旬ごろのソニービル
2016年3月下旬ごろのソニービル
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壁面には「ソニーが銀座に空き地をつくる?」のメッセージで、銀座ソニーパークプロジェクトを発信
壁面には「ソニーが銀座に空き地をつくる?」のメッセージで、銀座ソニーパークプロジェクトを発信
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 2017年3月31日には、ソニービルの営業をすべて終了。ソニーの平井一夫社長(当時)が、1カ月前から始めたというサックスを手に東京スカパラダイスオーケストラと演奏し、最後の日を盛り上げた。ソニーや入居テナントがビルから退去すると、2017年5月からは、地上部分の解体作業を始める。8階部分から10カ月かけて徐々に解体し、2018年2月中旬には、地上8フロア分の解体作業が完了。この間は、平井社長も何度か解体作業の現場を訪れていたという。

2017年3月31日のソニービル最終日の様子。別れを惜しむように雨の1日だった
2017年3月31日のソニービル最終日の様子。別れを惜しむように雨の1日だった
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ソニーの平井一夫社長(中央)と東京スカパラダイスオーケストラが共演して最終日を飾った
ソニーの平井一夫社長(中央)と東京スカパラダイスオーケストラが共演して最終日を飾った
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ソニーショールームとソニーストア銀座は銀座4丁目交差点のGINZA PLACEで営業している
ソニーショールームとソニーストア銀座は銀座4丁目交差点のGINZA PLACEで営業している
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