課題は高層階にあるホテルとのインバウンド対応格差!?
小笠原社長によると、同施設のメインターゲットは足元商圏の在住者、首都圏在住の40代を中心とした女性とのこと。近年、浅草に増えている外国人観光客への対応は特に考えていないようだ。約半数が“初挑戦店”で、対面販売や東京にも慣れていない地方のスタッフが多いため、外国人対応までまだ手が回らないというのが本音だろう。
一方、同じ建物の5階から上にはインバウンド対応を売りにした「リッチモンドホテル プレミア浅草インターナショナル」が同時オープンしている(関連記事「インバウンドの主役はムスリムに!? “ハラル対応ホテル”はここが違う」)。階下のまるごとにっぽんに立ち寄る外国人観光客への対応がやや不安だ。日本人の筆者が見ても珍しいものの宝庫なので、外国人観光客が興味を持つ商品も多そうだ。同施設出店をきっかけに、世界進出を果たす地方発ショップがもしかしたら現れるかもしれない。
(文/桑原恵美子)