炭酸ガスで押し出さないビールが飲める

 「常陸野ブルーイング・ラボ Tokyo Station」があるのは、東京駅の八重洲口中央改札前にあるグランルーフ ペデストリアンデッキの2階。2013年に開業した施設で、大丸東京店の入っているグラントウキョウノースタワーと、サウスタワーをつないでいる長さ234メートルの建物だ。1階には多くの飲食店が入っているが、エスカレーターで同店のある2階に上がると、広々としたルーフデッキがある。そのエスカレーターを降りた目の前にあるのが同店で、シンボルであるフクロウの大きな看板が目印だ。

 敷地は細長い形で、店内は想像していたより狭い。入り口を入ってすぐにカウンターがあり、中央にハイチェア10席を配置した大きなテーブルとスタンディング用カウンター、奥にひとつだけソファ席がある。椅子の数は全体で18席、スタンディングスペースは10~12人程度だという。満席となると移動するのに声を掛け合わないとぶつかってしまう狭さだが、ガラス張りの店内からの見晴らしはとても良いので、思ったより閉塞感はない。

 樽生ビールは14種類を用意。なかでも注目は、炭酸ガスを注入せずに抽出している2種類のエール(上面発酵で造られるビール)だ。「樽詰ビールは炭酸ガスで押し出すことによって注ぎ出されるが、このサーバーは圧力液体自体の重みで抽出する仕組み。炭酸ガスの爽快感は少ないが、ビールが発酵するときに発生する本来の炭酸が味わえる」(同店スタッフ)。

 同店スタッフのいち押しは、同ブランドの顔ともいえる人気ナンバーワンの「ホワイトエール」。「オレンジピールやオレンジ果汁、コリアンダーなどのハーブが入っていて、苦みが少なくさわやかで飲みやすい」という。味わってみたが、苦味も酸味も控えめですっきりした味わい。柑橘類とハーブのほのかな香りが爽快感をアップさせていて、ビールが苦手な人にも好まれそう。日・英・独・米のコンテストで数々の金メダルを受賞しているそうで、初めてここのビールを味わう人にはホワイトエールをお薦めする。

入り口近くにあるタンクのビール(カスクエール)は炭酸ガスを注入しないサー バーを使用するので、ビール本来の炭酸を味わえる
入り口近くにあるタンクのビール(カスクエール)は炭酸ガスを注入しないサー バーを使用するので、ビール本来の炭酸を味わえる
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「テイステイングセット」(税込み980円)。左から、「ホワイトエール」、茨城県産の福来みかんと柑橘風味のホップで醸造したフルーツビール「だいだいエール」、焙煎した麦芽を使用した苦みとコクが特徴の「アンバーエール」
「テイステイングセット」(税込み980円)。左から、「ホワイトエール」、茨城県産の福来みかんと柑橘風味のホップで醸造したフルーツビール「だいだいエール」、焙煎した麦芽を使用した苦みとコクが特徴の「アンバーエール」
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