2015年10月に発表された国土交通省・観光庁の観光統計によると、2015年7~9月のインバウンド(訪日外国人)の旅行消費額は1兆9億円。前年度同期より約82%増え、1四半期で初めて1兆円を突破したという。
そんなインバウンドブームに対応すべく、2015年12月17日にオープンしたのが、「リッチモンドホテル プレミア浅草インターナショナル」。全国34カ所で展開しているビジネスホテル「リッチモンドホテル」初のインターナショナルブランドのホテルだ。
同ホテルを運営しているアールエヌティーホテルズ(東京都世田谷区)によると、近年増加しているムスリム(イスラム教徒)観光客への対応を重視し、同ホテル内のレストランで日本イスラーム文化センターの認証を受けたハラル対応メニュー4種を販売するなど、独自のサービスを展開するという。
アールエヌティーホテルズは「ロイヤルホスト」などを運営するロイヤルホールディングスのホテル事業部門。リッチモンドホテルは、民間調査会社(J・D・パワーアジア・パシフィック)による2015年国内ホテル満足度調査の1泊9000~1万5000円の価格帯で最も高評価を得ている。過去3年にわたるロイヤルホールディングスの増益・増収を牽引しているのも、好調なこのホテル事業だそうだ。
増加する外国人観光客に配慮した宿泊施設は都内を中心に増えているが、ほとんどが中国や台湾、韓国などのアジア諸国や欧米からの観光客向け。ハラル対応ホテルの中身とはどんなものなのか。