都心のブランドが勢ぞろい、大阪キタとの地域間競争に発展か

 ファッションテナントも圧巻だ。海外の著名ブランドから国内の大手セレクトショップ、スポーツブランドの直営店まで、従来の広域・郊外型ショッピングモールでは見かけないテナントが多数出店している。開発主の三井不動産によると「従来のららぽーとよりワンランク、ツーランク上のテナントをそろえた」という。

 しかも、オープン直後の週末は、ファッション感度の高い男女と若いファミリー客が目立って多かった。上質なものをおしゃれに着こなす10〜40代のファッション好きが、休日を利用してショッピングを楽しみに来たといった印象だ。八尾市から来店した20代の女性客は「アバクロンビー&フィッチ」で洋服を購入。「銀座店でも買ったことがあり、オープンを待ちわびていた」と話す。

 テナント構成で特に注目されるのが、国内の有力セレクトショップが主力業態と郊外向け業態の2店舗を出店していること。ビームスは「ビームス」「ビーミング・ライフストア・バイ・ビームス」、アーバンリサーチは「アーバンリサーチ」「アーバンリサーチ ドアーズ」を展開。ユナイテッドアローズも「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング」を出店している。また、梅田のグランフロント大阪に店舗を出店している「ロンハーマン」は、屋外に面した立地に路面店風のコンセプトストア「RHCロンハーマン」を出店した。

 さらに「ポロ ラルフローレン」がメンズ、ウィメンズ、チルドレンをそろえた日本初のフラッグシップストアを出店したほか、「アルマーニ エクスチェンジ」「ケイトスペード・ニューヨーク」「マイケル・コース」といった海外の著名ブランドも勢ぞろいし、都心のファッションビルや駅ビルにも引けを取らない顔ぶれだ。

 ここ数年、JR大阪駅を中心に大規模な再開発プロジェクトが相次ぎ、大阪キタエリアは未曾有の流通戦争に突入。最近はインバウンド消費の急増により、一見活況を呈してはいるが、依然厳しい戦いが続いている。そんななか、関西人にとっては思い入れの強い万博の地に出現したエキスポシティは、至近距離にある梅田の百貨店や商業施設には最大の強敵となるだろう。年間来場者目標は1700万人。「日本を代表する新しい大阪の観光名所」(三井不動産)を目指すエキスポシティが、既存店舗にとって脅威の存在になる日はそう遠くないかもしれない。

「アバクロンビー&フィッチ」はショッピングモール初登場。兄弟ブランドの「ホリスター」も大阪エリア初出店
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メンズ、ウィメンズ、チルドレンをそろえる日本初のフラッグシップストア「ポロ ラルフローレン」
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スペイン発のファストファッションブランド「ザラ」は、ワンフロア約2000平方メートルの店内に4万点を展開する。隣接するインテリア雑貨専門店「ザラホーム」はグランフロント大阪、ららぽーと和泉に続く3店舗目
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「ロンハーマン」のコンセプトストア「RHCロンハーマン」は別棟の店舗で国内2号店。2階にはゆったりくつろげるカフェがある
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スポーツ系専門店も充実。ジュンとナイキがコラボし、ファッションとスポーツを融合したライフスタイル型専門店「ナージー」
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次世代のボードスポーツをサポートする「H.L.N.A」が大阪初進出。ニューヨークのブルックリンをイメージした空間に、ボードスポーツをルーツとする11のブランドが集結。スケーターの滑走が可能なミニランプも設置
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不二家が手がける国内初の「カントリーマアムファクトリー」には、オリジナルのカントリーマアムを作れる手作り体験工房も。1回6名で1日4回実施。整理券が5分で完売する人気ぶり
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万博会場で展示されたオブジェなどが見られる、吹田市の情報発信拠点「インフォレストすいた」。太陽の塔や万博グッズ、岡本太郎グッズも販売
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「千里バンパクロフト」には「コップのフチの太陽の塔」や、岡本太郎の作品をプリントした「ほぼ日手帳カバー」の限定販売も
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(文・写真/橋長初代)