タイマーをセットして“早食い”に気づく
もう一つ気づいたのは、自分の食べるペースの速さだ。セルフサービスでご飯を盛り、おかずなどを載せたお盆を持ってテーブルにつくと、テーブルにはタイマー が置いてある。タイマーは「1食に20分かけてゆっくり食べる」ための目安で、タイマーをセットしていつものペースで食べたところ、10分ちょっとで終了。自 分が“早食い”であることにも気づかされた。ちなみに、ご飯茶わんの内側には、二つの目盛りがついている。単なる模様かと思っていたが、下のラインが100g、上のラインが150gを指している。テーブルの脇にかかっている小型スケールにご飯茶わんを乗せるとカロリーが表示されるしくみだ。「ここまでやるか!」と驚いた。
来春から弁当の宅配もスタート
リニューアルオープンと同時に、大手町・丸の内・有楽町エリアで働くビジネスパーソンをターゲットにしたデリバリーサービス「タニタスマートチャレンジ」もスタートさせる。法人単位で利用でき、契約している法人の従業員は1カ月間タニタ食堂を利用し、食堂内のカウンセリングルームにある業務用周波数体組成計で体の変化を細かくチェックし、体重と体脂肪率の適正化を目指すことができる。
さらに、2018年春からはケータリング弁当「オフィスでタニタ食堂」の提供も予定している。こうしたサービス拡大のために、同店では厨房スペースを従来の約1.5倍に増やした。今後は1日の提供食数を現在の300食から500食(ディナータイム100食、ケータリング弁当100食の概算)にする計画だ。また同店でのノウハウは今後、全国に29店舗あるタニタ食堂でも取り入れていく予定だという。
(文/桑原恵美子)