紅茶ビジネスにはテンプレートがなかった

 米国のアルフレッド ティー ルームは、2016年5月にロサンゼルスのトレンド発信地といわれているメルローズプレイスにオープンした。アルフレッド ティー ルームの創業者でデザイン担当のジョシュア・ザッド氏は「もともと同じ通りでコーヒー店を経営していたが、コーヒーと同様に紅茶メニューも人気だったことから、紅茶だけのブランドを立ち上げた」と説明する。

 「コーヒーのビジネスにはテンプレートが存在するが、紅茶にはまだない。そこに挑戦の面白さを感じた」(ザッド氏)。ビバレッジディレクターのジョーダン・ジー・ハーディン氏は「紅茶にはもっと楽しさ、ワクワク感を出せるのではないか。それがティーのテンプレートになり得る予感がした」と話す。

アルフレッド ティー ルーム ビバレッジディレクターのジョーダン・ジー・ハーディン氏(写真左)、創立者でデザイン担当のジョシュア・ザッド氏(写真中央)、ティーマイスターの伊藤孝志氏(写真右)
アルフレッド ティー ルーム ビバレッジディレクターのジョーダン・ジー・ハーディン氏(写真左)、創立者でデザイン担当のジョシュア・ザッド氏(写真中央)、ティーマイスターの伊藤孝志氏(写真右)
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ティーマイスターの伊藤孝志氏は、「いくつかのメニューはロサンゼルスと同じものだが、日本人の求める味を融合させて、新しい味を作りたい」と意気込む。ザッド氏、ハーディン氏も「抹茶を使ったメニューに関しては、ロサンゼルスの本店より日本のほうがはるかにおいしい」と認めているそうだ。

 クリーム系のトッピングを盛り、さまざまなシロップなどで香りをつけた華やかでオシャレな紅茶は、スターバックス コーヒーのフラペチーノを連想させる。そのスターバックスでは、2016年10月3日から紅茶を新たな柱として加えている(関連記事「ジュースを温めて泡立てる? スタバ驚きの紅茶戦略」)。スターバックス コーヒー ジャパンの発表によると、世界のティーマーケット(茶類全般)は、2015年の段階で1250億ドル規模。実はコーヒーよりも大きく、しかも年々拡大を続けているとのこと。紅茶を好む人は保守的で定番志向が強いといわれているが、米国発の“紅茶戦争”がその壁を打ち破るかもしれない。

「オリジナル缶バッジ」(写真左、380円)、「オリジナルピンバッジ」(写真中央、1800円)、「オリジナルステッカー」(写真右、450円)。ほかにバッグなどのオリジナルグッズも販売している
「オリジナル缶バッジ」(写真左、380円)、「オリジナルピンバッジ」(写真中央、1800円)、「オリジナルステッカー」(写真右、450円)。ほかにバッグなどのオリジナルグッズも販売している
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「グラバー(ミックスナッツ/ストロベリー/ピンク)」(写真左、各380円)、「グラノーラ(フルーツ/キャラメールマキアート/チョコファッジ)」(写真右、各350円)
「グラバー(ミックスナッツ/ストロベリー/ピンク)」(写真左、各380円)、「グラノーラ(フルーツ/キャラメールマキアート/チョコファッジ)」(写真右、各350円)
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(文/桑原恵美子)