部屋着がないのはやや不便

 ゲストルームは一般的なホテルにありがちな無機質さが皆無で、若い世代のプライベートルームのようなインテリアだ。平均18平米と決して広くはないが、狭さはあまり感じない。

 

 その理由のひとつが、壁面にずらりと並んだフックと、そこに掛けられた折り畳み椅子やテーブル、ハンガー。「常時使うものではないデスクや、短期の滞在では必要がないクローゼットは設置しなかった。その代わり、必要な時だけ使えるように、椅子などを壁に掛けている」(生沼キャプテン)という。良いアイデアだとは思うが、セーフティーボックスや冷蔵庫もないのにはとまどった。

1クイーンベッドのゲストルーム。広さは平均18平米。セーフティーボックスの代わりに、ホテル入口近くにコインロッカーを置いている。冷蔵庫はない
1クイーンベッドのゲストルーム。広さは平均18平米。セーフティーボックスの代わりに、ホテル入口近くにコインロッカーを置いている。冷蔵庫はない
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常時使うものではないデスクやチェアは折りたたんで壁に掛け、必要なときだけ使えるようにしてスペースを広くとっている
常時使うものではないデスクやチェアは折りたたんで壁に掛け、必要なときだけ使えるようにしてスペースを広くとっている
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 バスルームにはバスタブがなく、シャワーのみ。シャワーは固定式とハンドシャワーの2種類があり、どちらも水圧が強いレインシャワーだ。座ったままシャワーを浴びることができるよう、スツールも置いてある。ランドリーサービスはないが、地下にコインランドリーがあり、各フロアにアイロンルームもある。また約89平米のミーティングスペース、約90平米で最新式の機器を備えたジムもある。たしかに、「なくてもそれほど困らないもの」は省かれ、「あったほうがいいもの」はきちんと用意されていると感心した。

バスルームはシャワーのみ。固定式とハンドシャワーの2種類があり、どちらもレインシャワーで、スツールも置いてある
バスルームはシャワーのみ。固定式とハンドシャワーの2種類があり、どちらもレインシャワーで、スツールも置いてある
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各フロアにあるアイロンルーム。壁のイラストはもともとはほぼヌードだったが、日本人には刺激が強すぎるため服を描き足しているとのこと
各フロアにあるアイロンルーム。壁のイラストはもともとはほぼヌードだったが、日本人には刺激が強すぎるため服を描き足しているとのこと
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 だが、ひとつだけ「これがないのはいかがなものか」と思ったのが、部屋着。予約時に部屋着の用意がないことを教えてもらえれば持参することもできるが、会社帰りやドレスアップした外出の帰りに急に泊まりたくなった場合、やはり部屋着がないとくつろげない。スタッフのユニフォームがTシャツにジャージー素材のパーカー、パンツなので、色違いのものでも希望者に貸し出してくれるシステムがあればいいのにと思った。同ホテルによると、ゲストの声を受け、現在部屋着の貸し出しを検討中とのことだ。

 これまでのカテゴリーにあてはまらないホテルだけに、宿泊当日はまだ試行錯誤している段階という印象があった。同ホテルでは、現在クルーが着用しているモクシーのロゴ入りTシャツを販売するほか、外国からのゲストに向けて、日本らしさを取り入れた「モクシー甚平」や「モクシー作務衣」の開発も含め、新たなサービスを検討しているそうだ。

枕元には音符形の電子楽器「オタマトーン」が。「日本的なかわいらしさ、デジタル感のあるものを置いた」(生沼キャプテン)とのこと
枕元には音符形の電子楽器「オタマトーン」が。「日本的なかわいらしさ、デジタル感のあるものを置いた」(生沼キャプテン)とのこと
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アメニティーは缶入り。日本人向けに置いているとのことで、海外のモクシー・ホテルにはない
アメニティーは缶入り。日本人向けに置いているとのことで、海外のモクシー・ホテルにはない
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