トリュフがのった“お子様プレート”も
「アルティザン ドゥ ラ トリュフ パリ」があるのは、東京ミッドタウンのショッピングエリア「ガレリア」の一番奥。屋内もテラス席も非常に高級感がある。
アラカルトのメニューを見て、本当に全部の料理にトリュフを使っていることに驚いた。なんと「トリュフ マティーニ」「トリュフ ムスー」などのカクテルもあり、デザートまでトリュフ尽くし。1200円の「お子様プレート」まである。
今回は週末の夜に6500円のコースを試してみた。コース料理の内容は日によって違うが、この日、特に印象に残っているのが最初のアミューズで、トリュフ風味のスクランブルエッグが詰まった「ブイヤード・ア・ラ・トリュフ」。お互いおいしさを引き出し合う卵とトリュフの相性の良さに驚いた。コースではプチサイズだが、アラカルトでは2000円でかなりたっぷりの量が食べられる。初めてこの店に行く人、トリュフをそれほど食べたことがない人に、おすすめしたい。
その後にトリュフを山盛りにしたガスパチョと続き、一見トリュフと関係なさそうなオードブルの「パテ・アン・クルート(子牛と豚のパイ包み)」「本日の肉料理(鴨のロティ)」にもトリュフがたっぷり添えられていた。最後はトリュフ尽くしのデザート。コーヒーに添えられた小菓子はヘーゼルナッツとトリュフのホワイトチョコ。全て食べ終え、コストパフォーマンスが非常に高いと感じた。
同店の本店は、パリの観光名所で生活雑貨に特化している百貨店「ベー・アッシュ・ヴェー(BHV)」内にある。カウンターと20席程度のテーブル席があるカジュアルなスタイルだが、2店舗目は東京店と同じレストランスタイル。ドイツにも出店しているほか、ドバイ、韓国にも出店が予定されている。
(文/桑原恵美子)