ひとくち食べて「スキアマ」に納得

 ニナオは三軒茶屋駅の南口から徒歩数分の場所にある商店街のほぼ中央に店舗を構えている。周辺は平日の日中でも地元の人々の姿が多く見られ、街のシンボル的な商業施設「キャロットタワー」付近とは異なるにぎわいが感じられる通りだ。

 庶民的な飲食店が多い通りのなかでも、濃い藍色ののれんがかけられたニナオはかなり目立っている。平日の午後なのに訪れる客が途切れず、イートインスペースは満席だった。

店舗面積は48.56平方メートル。イートインスペースあり
店舗面積は48.56平方メートル。イートインスペースあり
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 李氏が開発したフレーバーは100種類以上。三軒茶屋店では週替わりで2種類のフレーバーを提供する。フレーバーが切り替わるのは毎週水曜日だ。取材当日は、日本限定フレーバーの「包種茶(ほうしゅちゃ)」と、本店にもある「小豆」の2種類だった。

 通常のソフトクリームに比べると甘みがあっさりとしているので、乳製品本来の甘さやそれぞれのフレーバーの繊細な香りがはっきり感じられる。ソフトクリームとしてはやや固めの食感ですぐには溶けないことも、フレーバーをしっかり感じられる理由だろう。溶けたあとに舌に粘りや甘さが残らない軽い後味も特徴的だ。なるほど、「スキアマ」とはこういうことかと納得した。

「包種茶(ほうしゅちゃ)」(税込み430円、以下すべて税込み)。包種茶は発酵度が低く、緑茶に近い色と香りでさっぱりした味わいが特徴
「包種茶(ほうしゅちゃ)」(税込み430円、以下すべて税込み)。包種茶は発酵度が低く、緑茶に近い色と香りでさっぱりした味わいが特徴
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「小豆」(380円)はなめらかな舌ざわりのなかにもあずき特有の繊細な質感が感じられた
「小豆」(380円)はなめらかな舌ざわりのなかにもあずき特有の繊細な質感が感じられた
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 同店では牛乳や生クリームなどのシンプルな材料のみを使い、イタリア製の高級マシンを使って店舗内でソフトクリームベースを一から手作りしている。そのため、甘さを自由に調節できるのだという。フレーバーは細かく粉砕した原料のみで香料を加えていないという点も、すっきりした味わいにつながっているのだろう。